世界の“辺境”と呼ばれる地域への旅を得意とする旅行会社、ファイブスタークラブ。そこでトラベルアドバイザーを務め、自身も子供が0歳のときから計143カ国を子連れで旅した井原三津子さんに、
第1回では子連れ辺境旅のコツを、
第2回では世界ベストサファリ旅3選を紹介してもらった。
そして最後に井原さんに聞いたのは、オーシャンズ世代の子連れ家族にオススメな辺境旅の具体的プラン。
井原さんがプランニングしてくれたのが、ケニアとタンザニアで「陸・海・空」の大自然をまとめて楽しむ子連れ9日間の旅だ!
「オーシャンズ世代には、ケニアとタンザニアをまわるツアーがオススメだと思います。子供はケニアでたっぷりサファリを楽しみ、大人は異国情緒あふれる世界遺産のタンザニア・ザンジバル島で高級リゾートを堪能する。忙しく長距離を移動するというよりも、ひとつのエリアに滞在する贅沢なパッケージにしてみました」(井原さん。以下カッコ内はすべて)。
広大な動物の楽園をキリンやライオンと一緒に走る
「最初はケニア。
前回もご紹介した動物の楽園『マサイマラ動物保護区』でサファリをたっぷり満喫。朝と夕、1日2回のサファリドライブで目にするゾウやキリン、ライオンやチーターなどの野生動物たちの姿は本当に圧巻です。朝と夕方で雰囲気も見える景色も全然違うので、2回のドライブも飽きないはずです」。
朝焼けのサファリを空から見下ろし、最高の朝食を
マサイマラでは早朝のサファリを楽しむため2夜連続で宿泊。泊まるのはサバンナを見下ろせる5ツ星サファリロッジ「ムパタ・クラブ」。
「私たちがケニアツアーでいちばんオススメしているプランです。ここは日本人スタッフも常駐しているので、初めての方でも安心して泊まっていただけますよ」。
マサイマラの朝焼けを楽しめる早朝のサファリツアーは必ず体験してほしいと井原さんは言うが、実はオプションで「バルーンサファリ」に変更することも可能とのこと。
「低空飛行でサバンナを見下ろすので、景色の雄大さは言葉にできないほど。運が良ければ動物たちがハンティングに出かける姿も目撃できます。バルーンサファリは値段こそ少し高いですが、感動しながら地上に降りる頃には、スタッフがサバンナにテーブルをセッティングしてくれていて、草原の中で朝食を摂る。こんな贅沢、ありますか?(笑)」。
世界遺産のビーチリゾート、ザンジバル島でのんびり
ケニアのマサイマラ動物保護区でサファリを満喫したら、目と鼻の先にあるタンザニアの島へ飛行機でひとっ飛び。次の宿泊地は、サンゴ礁が美しい海に浮かぶ『ザンジバル島』だ。
「私たちのツアーで用意しているのは、ザンジバル島の中でもひときわ美しい、東岸の高級リゾート『オーシャン・パラダイス』。ここにはゆっくり2泊して、ビーチでくつろいだり、ボートでシュノーケリングやダイビングを楽しんだりと、目一杯くつろいでください」。
ザンジバル島は旧奴隷市場の名残りやスパイス市場、世界遺産に登録されている旧市街などがあり、観光する場所も多い。
「サファリとはうって変わって、子供と一緒に街を散策しながら異国情緒を味わえる、大人にとっても魅力的な島ですね。最近はハネムーンにも人気なんです」。
以上、ケニアのサファリとタンザニアのビーチリゾートを親子で堪能する9日間の旅は、ファイブスタークラブでは46万2000円から(燃油代・空港税別、親子3人の場合)。
子供が生まれてからというもの、すっかりハワイや沖縄を目指していた。それもそれで楽しい。しかし、小さな子供がいるからこそ、世界の辺境にチャレンジしてもいい、いや、するべきなのかもしれない。
そう思わせてくれた井原さんたち「ファイブスタークラブ」のツアーは団体はなく、家族や個人単位のプライベートツアーのみを扱う。だから、「延泊したいな」や「子供好きの現地ガイドがいい」など、個々の相談にも親身に応じてくれる。
今年の10連休や夏休み、これまでとちょっと違うプランや宿泊先を求めるなら、まずはパートナーへの「こんな面白い所あるんだけど、行ってみない?」の相談から始めよう!
[取材・写真協力] ファイブスタークラブ www.fivestar-club.jp/ぎぎまき=取材・文