「隣のオッサンは青いか?」を最初から読むーーー親の介護。両親が元気な場合、あまり想像したくないトピックだが、40代ともなると万が一に備えてそろそろ話し合っておきたい議題だ。そこで、結婚5年目以上、子供のいる40代既婚男女各100人(計200人)に親の介護に夫婦でどう向き合っているかを聞いてみた(アンケート協力:アイリサーチ)。
話し合いを済ませた夫婦はわずか2割親の介護について夫婦で話し合いを済ませたか尋ねてみると、下記のような結果となった。
・話し合いを済ませた 19%
・特に話していない 81%
両親の介護については、話し合っていない夫婦が8割を超える。いつまでも元気でいてほしいという願いが先立ってか、介護が必要となる未来を想定する夫婦は少ないのかもしれない。
話し合った夫婦の大半は、必要に迫られて……
一方、話し合いをすでに済ませたという夫婦の回答を見ると、両親に何かあってから話し合ったというケースが目立った。
「夫の両親が体を悪くしたとき、はじめて話し合った。だが、夫が自分ですべてやりたいと言うので詳細は教えてもらえず状況把握できなかった」(女性、43歳)
「義理の母がアルツハイマーになり、私も仕事をできるだけはやく切り上げて、妻と一緒に義理の母の介護をするように約束しました」(42歳、男性)
介護についての話し合いで、難航したことを聞いてみると……。
「夫はひとり息子だが、義両親が遠方に住んでいるため、どうするか話が難航した」(41歳、女性)
「お互いの負担について、どう分担していくか、なかなか合意できなかった」(43歳、男性)
「遠方の弟夫婦が介護と遺産相続を一緒に話し合いたいと言い出して、もめた」(49歳、男性)
「夫婦の意見より兄弟の意見が難しかった」(40歳、男性)
夫婦間での話し合いよりも、兄弟間での話し合いが難航する場合が多いようだ。兄弟がいるなら、両親が元気なうちに一度話し合いの場を設けておくことも必要そうだ。
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