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再婚相手を、「計算」して選んではいけない
婚姻関係が長いほど新しい恋から遠ざかってきたわけだし、自身の男としての魅力を計りかねてしまうのはやむを得ないことだ。
「極論ですが、離婚する前から次に一緒となる相手がいるのが一番幸せです」。
とも、高橋さんは言う。もちろんそれは不貞行為にあたるので、ここではあくまで極論としておく。離婚を考えるほど夫婦関係に大きな亀裂が入っているとはいえ、妻を内面的な拠り所にしている夫が多いということだろう。
そんな現状があるからこそ、大恋愛に臆せず飛び込む勇気を持ってほしいと高橋さんは語る。
「幸せな離婚のためには、できれば焦らず大恋愛をすることが望ましいと思います。焦って相談所を使って打算的な結婚をした結果、気持ちがついてこなくて2回目の離婚をしてしまう……なんてこともあります。本当に好きな人を探すためには、焦らないほうがいい。じっくりと好きな人を探して、せめて1年、春夏秋冬をふたりで味わって、2年目でプロポーズして結婚する……そのくらいのゆとりを持ってほしいですね」。
恋はあせらず。離婚をネガティブに捉えてしまうと、早く挽回しようと考えてしまうものだ。その結果、思い描いた幸せからほど遠い事態になってしまっては、それこそ本末転倒。計算や妥協を持ってすれば、相手にも隠しきれないもの。
心から愛せる人に出会えなければひとりでいてもいい。そうドッシリ構えているくらいのほうが、男としての魅力も上がるだろう。なにせ先は長い。まだ見ぬ人との出会いに期待したい。
夫婦問題カウンセラー&ライフサポートアドバイザー
高橋知子さん
高橋 知子yokohama相談室」主催。離婚を考えている、離婚を回避したい、調停申立をされた、浮気問題に悩んでいる、夫婦の関係修復を試みたいなど、あらゆる夫婦問題のカウンセリングを行う。専門家との連携による万全のネットワーク体制で相談者を完全サポート。相談者の気持ちに寄り添ったカウンセリングが好評で年間1000件以上のカウンセリング実績を持つ。
吉々是良=取材・文 石井あかね=イラスト


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