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2019.02.26

あそぶ

デジタル音源を一歩上の音質で。自分史上最高のオーディオを手に入れる

1990年代までは男の趣味としてメジャーな存在だったオーディオだが、2000年代以降は急速にその存在感が薄れてしまった。アナログこそ正義という旧態然とした一部のマニアだけが残り、多くの若者は利便性に優れたCDやネット配信によるデジタル音源(これらをPCMフォーマットと呼ぶ)に飛びつくようになり、二極化してしまったからだ。その決定打となったのが、iTunesやSpotifyによる音楽配信サービスであることは疑いようもない。
だが肝心なのは、音質ではなく音楽そのものであり、アーティストが表現する世界観。まずは何より音楽への愛があって、そのあとに音質が求められるという当たり前の事実に、ようやく多くの人が気付き始めた。それゆえ今回は、普段から接しているデジタル音源を一歩上の音質で楽しむという点を意識して、話題の最新オーディオ機器をセレクトしてみた。
 

「JBL」のスピーカー

「JBL」のスピーカー
各12万円/ハーマンインターナショナル 0570-550-465
人間の耳は2つしかないから、5.1chなどのマルチチャンネルは、特殊効果を優先する映画にとどめておくべき。どんな音源であろうが、どんなアンプであろうが、人間の耳に最も近いのはスピーカー。そんな視点から選んだのが、昨年末に発売されたばかりのJBLのスタジオモニタースピーカーシリーズの上位機である、この「4312G」。「マッキントッシュやラックスマンといった真空管アンプと組み合わせて、ロックやジャズを聴くなら、やっぱりJBLですね」とは川野さん。
 

「ソニー」のノイキャンヘッドホン

「ソニー」のノイキャンヘッドホン
オープン価格/ソニー 0120-777-886
ノイキャン=ノイズキャンセリング。周囲の余計な雑音を逆位相で打ち消し、音源そのものに集中するための機能だ。旅客機の乗客用に生まれたこの技術の可能性に挑戦し続けてきたのが、日本が世界に誇るソニーである。他メーカーを凌駕する圧倒的な音質とノイキャン性能、使い勝手の良さは、オーディオ専門家も認めるところ。アプリから作動させれば自動的に感知して、ユーザーの状態や環境に合わせて最適なノイキャン機能に調節するなど、長時間フライトに最適。
 

「ケーイーエフ」のワイヤレススピーカー

「ケーイーエフ」のワイヤレススピーカー
25万円[2本セット]/ケーイーエフ 050-3388-6821
デジタル音源を心地良く鳴らすのに最適なのが、このパワーアンプ内蔵スピーカー「LS50」。Wi-FiとBluetoothによるワイヤレス接続もでき、コンパクトなボディからは想像できない音量と音像が味わえる。左右の分離感=定位感もしっかりしていて、今まで気が付かなかった音を発見できるはず。
 

「ボーズ」の肩掛けスピーカー

「ボーズ」の肩掛けスピーカー
3万2000円/ボーズ 0570-080-021
仕事しながら、料理しながら、散歩しながらなど、“ながら聴き”で音楽を楽しむ人も多いだろう。でも、イヤホンでは周囲の声や音を聞き逃す可能性がある。しかしこれなら、いっさい耳を塞ぐことなく、音楽の世界に浸れる。驚くほど音漏れも少ない。
 

「バウワース アンド ウィルキンス」のワイヤレススピーカー

「バウワース アンド ウィルキンス」のワイヤレススピーカー
オープン価格/バウワース アンド ウィルキンス www.bowers-wilkins.jp/
ビートルズが録音していたアビーロードスタジオにも導入されている英国ブランドの作。この「T7」は、Bluetoothで最大18時間も音楽が楽しめるコンパクトな1台。特にハイレゾ音源においては、他ブランドを圧倒。
 

「コルグ」のオーディオインターフェース

「コルグ」のオーディオインターフェース
42万5000円/コルグ 0570-666-569
電子楽器で有名な同ブランドが、初のピュアオーディオ製品として発売したのが、この「Nu 1(ニューワン)」。現状で最高峰の音声フォーマットであるDSD11.2MHz音源をはじめ、アナログレコードやCDも、ダウンロードしたPC内の音源も、さらにはYouTubeなどネットに転がっている音源まで、あらゆる音源をこれさえ通せば、これまでとまったく違う“好”音質で楽しめるという魔法の1台。
本機のみのプリセットやイコライジング機能を駆使すれば、かつてない音楽体験を可能にしてくれる。いわゆるUSBターンテーブルやDACをかじったことのあるオーディオファンなら、この革新性に息をのむに違いない。
「DSD」とは?
一般的なCDやストリーム音源はPCMという方式で記録されていて、サンプリング周波数は44.1kHz。それに対して、DSD=Direct Stream Digitalのサンプリング周波数は2.8MHz。つまり、DSDはPCMの64倍に当たる情報量で音を記録しているので、原音をより忠実に余すことなく再現できるのだ。
 

「ヴェクロス」のデスクトップスピーカー

「ヴェクロス」のデスクトップスピーカー
オープン価格[2個セット]/サーモス 0570-066-966
まず驚いたのは、このオーディオブランドの母体となるのは、魔法びんで有名なサーモスだということ。同社の真空断熱技術をオーディオに応用し、フルレンジならではの定位感を獲得したのがこちらの「SSB-380S」。フルレンジの弱点だった低域の再生も克服し、ニアフィールドスピーカーの理想形を追求。これまでのデスクトップスピーカーといえば、中途半端な音量と残念な音質のものばかりだったが、こいつは段違い。ハイレゾ音源の再生に対応するUSB DAC、高品位なヘッドホンアンプとしても実力を発揮する。

このイラストは、内筒と外筒の二重構造になった真空エンクロージャーの断面図。高音質を妨げる最大の敵である余計な振動を、このサーモス独自のステンレスの二重構造がシャットアウトすることで、俊敏なレスポンスと濁りのないクリアなサウンドを再現する。
 

「ジャブラ」のワイヤレスイヤホン

「ジャブラ」のワイヤレスイヤホン
オープン価格/ジャブラ 0120-605-188
ランニングやトレーニング時に、大事な電話がかかってくることもしばしば。そこでオススメしたいのが、こちらの完全ワイヤレスの防水イヤホン「Elite Active 65t」。多くのオーディオファンが認める音質はもちろん、驚くべきは音声通話技術。同ブランドがヘッドセット分野で磨き上げた技術によって、周囲の雑音を抑え、クリアな通話が可能に。充電ケースを利用すれば、最大15時間再生可能で、アプリ登録すれば2年間の保証が付く。
 
鈴木泰之=写真 遠藤 寛=スタイリング 川瀬拓郎、長谷川茂雄=編集・文


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