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2019.02.03

ファッション

ルイス・ハミルトンがNYファッション界の重鎮と語るアメカジのネクスト

オーシャンズ世代のフェイバリットブランドであるトミー ヒルフィガー。今季の秋冬コレクションではF1界のスター、ルイス・ハミルトンとのコラボを発表し、話題となった。若き感性が注がれた新しいアメリカンカジュアル、そして男にとって必要なワードローブについて、来日した2人のキーパーソンに熱く語ってもらった。
左●ルイス・ハミルトン 右●トミー・ヒルフィガー
左●ルイス・ハミルトン
1985年、イギリス生まれ。8歳からカートを始め、’98年にマクラーレンと契約。F1史上初の黒人ドライバーとして注目され、2008年、最年少F1ワールドチャンピオンに。’13年からメルセデスに移籍。つい先日史上3人目、5度目のチャンピオンに輝く。
右●トミー・ヒルフィガー
1951年、アメリカ生まれ。’79年からフリーデザイナーとして活動、’85年にトミー ヒルフィガーを設立。’95年、CFDA(アメリカファッション協議会)メンズ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーなど数々の賞を獲得する、言わずと知れた超大御所。
——上海、ニューヨークに続き、東京でも2018秋の最新作をお披露目するために来日したトミー・ヒルフィガー。そして、コレクションの目玉、コラボレイティブコレクション「トミー×ルイス」のキーパーソンであるF1ドライバーのルイス・ハミルトンも来日。
彼はこのインタビュー前日に三重・鈴鹿で行われた2018 F1日本グランプリで優勝を飾ったばかりのスーパースター。そんな多忙を極める2人に、本誌は貴重なインタビューの機会を得ることができた。まずは一見共通点がなさそうな2人がコラボした経緯についてたずねてみた。
トミー コラボする以前からルイスとは友達でした。5年前、マンハッタンのプラザホテルで偶然出会ったことがきっかけです。それ以来ずっと、彼の着こなしに注目していましたし、独自のスタイルを高く評価していました。何か一緒にできたらいいねという話をしていて、ようやく今回のコラボが実現しました。
ルイス まさかトミーが僕のことを知っていたとは思っていなかったので、そのときは本当に驚きました。僕は子供の頃からヒップホップとR&Bミュージックを聴いて育ち、ファッションを含め強い影響を受けました。トミー ヒルフィガーを知ったのも、アリーヤのミュージックビデオでした。それ以来、僕にとってトミー ヒルフィガーはタイムレスかつ特別なブランドであり続けています。初めて購入したトミー ヒルフィガーの服は、古着屋で購入したロゴ入りの中綿入りジャケットでした。
F1界のスター、ルイス・ハミルトン
——ルイスというトップアスリートとの意外なコラボレーション。今後もスポーツとファッションの距離はより近付いていくのだろうか。
トミー ファッションはあらゆることにつながっています。スポーツ、ミュージック、アートなど、すべてブレンドされたものがポップカルチャーで、ファッションもその一部。ルイスはスポーツ界のスターであるばかりではなく、ポップカルチャーを代表する存在。彼こそトミー ヒルフィガーの新しい世界観を表現するにあたり理想の男性だと思っていました。なのでこのコラボレーションはごく自然な流れでもあったのです。
ルイス 第1弾となる今回は、僕がインターンシップのように学びながらデザインチームとともに作り上げたものです。トミー ヒルフィガーのDNAであるアメリカンクラシックと僕自身の感性やスタイルを融合させました。女性でも着られるような多様性のあるデザイン、たくさんのカラーを使うことを意識しました。
OC世代のフェイバリットブランドであるトミー ヒルフィガー
どんな体型の人でも似合うのがトミー ヒルフィガーの強み。年齢と体型に縛られることなく、自身のマインドに合う服が必ず見つけられるはずです。
——コラボレイティブコレクションでは、現代の男性に欠かせない服をどのようなラインナップで表現したのか。
トミー 中心となるのはジーンズです。そこにスウェットパーカ、トラックスーツ、スタジアムジャンパーなどスポーツの要素は欠かせません。
——アメリカンクラシックを基本に、ルイス・ハミルトンというモダンな感性を加えることで、従来のトミー ヒルフィガーにはなかった世界観を表現する「トミー×ルイス」。フレッシュで瑞々しい、好奇心を刺激するこの服は、今僕らが着るべき新しい“王道服=アメリカンカジュアル”。袖を通せば、誰もがその魅力を実感できる。
F1界のスター、ルイス・ハミルトンとトミー ヒルフィガーのコラボ
アメリカンカジュアルの定番服であるチェックシャツにフードを組み合わせて、それをクレイジーパターンで表現した斬新なデザイン。ルイスが着用するこの服は、「トミー×ルイス」の中でも、特にお気に入りのアイテムだそう。
トラックパンツの側章の赤とマウンテンブーツのシューレースをリンクさせたという着こなしもニクい。ルイス独自の大胆な発想や色彩感覚が冴え渡るこのコラボレーションシリーズ、着てみたくないですか?
 
石井文仁、恩田拓治、鳥居健次郎、関 竜太=写真 川瀬拓郎、戸叶庸之、今野 壘=取材・文


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