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2019.02.09

あそぶ

eコマースで服を買えない同世代に、モデル・渡辺剛さんが言いたいこと

いいモノとのいい出合いが待つ店はどこにある? ググれば数万の検索結果が出てくるが、「選べないし時間もないし」というのが大人の本音。で、頼りになるのはやっぱり生の声。ファッションのプロに聞きました。「あなたの好きな店ってどこですか?」。
僕らの「欲しい」が見つかる店。これを調べるためにファッションのプロに調査をしてわかったこと。それは、プロもeコマースで服を買うことに二の足を踏んでいる。
そんななかで「買い物の7〜8割をネットで済ませる」と豪語する男がいた。それがオーシャンズの人気モデルのひとり・渡辺剛さん(通称ナベタケ・39歳)である。
プライベートではブルネロ・クチネリを愛用するナベタケはウェブを駆使して買い物を楽しんでいる。なんとこの日のコーディネイトもすべてeコマースで揃えたものだとか。
彼がeコマースをどのように活用しているのか聞いたところ、「eコマースならレアなものでも買いやすい」という第一声。情報過多なインターネット時代を生きる我々に大いに参考になる、ナベタケ流のeコマース活用術を公開しよう!
 

①「買えない」と思っていたアレも手に入る

人気のナイキ×フィア オブ ゴッドのスニーカーもeコマースなら……。
ナベタケ「買い物のほとんどをeコマースで済ませるのですが、それは洋服も例外じゃないんです。よく『服を通販で買うのは怖くないですか?』と聞かれますが、基本的に失敗はないですね。確かに初めて買うブランドは、素材やサイズ感、シルエットなどが心配な気持ちはわかりますが、僕の場合はすでにそれらを把握しているブランドを買うことが多いので。
このナイキ×フィア オブ ゴッドのスニーカーもナイキが運営する『SNKRS(スニーカーズ)』で買いました。例えば、30足限定のアイテムを買うために店頭に300人が並べば買えない人も出てきます。でも、eコマースだと買える確率が高い。発売日を事前にリサーチする必要はありますけどね」。
海外のセレクトショップ別注のジョンロブのウィリアムもeコマースでゲット。
ナベタケ「ジョンロブのウィリアムは海外のセレクトショップ別注でバッファローカーフ製。日本では扱ってなく、どうしても欲しくてeコマースでオーダーしました。
海外のeコマースって敬遠する人も多いと思います。英語だし、なんかあったら怖いし、そもそも高くつくイメージもある。でも、そんなことはありません。一定額の購入で送料無料になるサービスもあるし、返品OKのショップも多い。基本的には保証書もついてますしね。会員セールなどもあるし、使わない手はないですよ。
僕がよく利用するのは、400ブランド以上を扱うイギリスのセレクトショップ『END.』。ここはラグジュアリーブランドからカジュアル、スポーツブランドまで取り揃え、入手困難なスニーカーも比較的、入手しやすいんです。
ほかにもロンドンにある老舗百貨店『Harrods』。イタリアブランドがメインのドイツ・ハンブルグのセレクトショップ『BRAUN HAMBURG』などはよく利用するので、みなさんも覗いてみてください」。
 

②かぶりがちな子供服もかぶり知らずに

ナベタケ宅のお子さんは女の子。「MAKIE」の子供用ワンピースはニューヨークから取り寄せた。
ナベタケ「子供の服ってよくほかの子とかぶるじゃないですか。それも、海外のeコマースを駆使すれば避けられます。例えばこの『MAKIE』というブランドは、日本人デザイナーによるニューヨークブランドで、日本に店舗はありません。数年前に代官山でやっていたポップアップショップで出合って以来気に入って、今はeコマースで購入しています。
子供服でeコマースをうまく活用するコツは、好きなブランドを決めること。サイズ感もわかってくるので、子供の成長に合わせてぴったりのものを選べるようになります。一緒にPCのモニターを見ながら選ぶ時間も楽しいですよ」。
「日本ではあまり見かけない」という猫のぬいぐるみ。海外eコマースを活用してバリエーションを増やしている。
ナベタケ「このぬいぐるみは子供が好きで買い足していってますが、恐らく日本には正規で入ってきていなくて、値段がマチマチなんです。そういうときこそ本国のeコマースで正しいプライスでゲットします。これはひとつ15ドル(約1500円)で購入しました」。
 

③eコマースも最後は情熱。諦めなければいいコトがある?

この日のインタビューのために、eコマースでの戦利品をスーツケースいっぱいに詰めてきてくれた。
ナベタケ「難点を挙げるとすれば、海外の通販サイトには日本への発送に対応していない店があることですかね。この間も英語に翻訳されていないドイツの通販サイトにどうしても欲しいものがあって、『ちゃんと送料を払うからどうにかして!』とメールを送って対応してもらいました(笑)。『欲しいものは諦めない』がeコマースを活用するときのポイントです。
あと、人気が出そうなブランドの情報も海外のeコマースを通じて知れますよ。僕はネットサーフィンをしながら動向を常にチェックしています。そして欲しいものが見つかればそのままオーダー。
ネットは国境がないので縦横無尽に買い物できちゃう。そういう意味では情報量が多すぎて混乱しますが、狙いがはっきりしていればいいこともたくさんある。要は付き合い方だと思うんですよね」。
 
実店舗での買い物は確かに楽しいし、その価値は今後も揺るがない。でも、eコマースにはそれとはまた違ったワクワクがあるというナベタケ論。
次回はモデルとしての仕事もこなしつつ家事も担っているナベタケさんに、自宅でのライフスタイルをワンランクアップさせるeコマースの活用方法を教わる。
 
ぎぎまき=文


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