オーシャンズ世代にササる服をズラリ取り揃えるオンラインストア「
オーシャンズ グッドライフ ストア」と、本誌を手掛ける6人のオーシャンズ世代スタイリストとのコラボレーション企画。
ストア内で販売中のワードローブのなかから「欲しいモノはどれ?」「どう着こなす?」を聞きつつ、彼らがポチッとしてしまったアイテムを教えてもらいました!
石黒亮一さんが選んだ
「チャリアンドコー」のフリースジャケット
PRICE:2万3000円
気温が不安定な時季のレイヤードの主役柔らかな毛脚のフルジップモデル。ネックの後ろ側にもジップが設けられていて、開けるとベンチレーションになる仕組み。高すぎないネックはさらりと羽織るにも打ってつけのバランス。
アイテムの詳細・購入ページはコチラ石黒亮一さん Age 47
定番スタイル、だけどこっそりと冒険も満喫中
その名のとおり、ワードローブの大半を黒基調の男らしいウェアが占める石黒さん。この日もお家芸のブラックコーデだが、よく見れば各所に今の空気感も。「コートは防水仕様のナイロンシェルで、足元のコンバースはゴアテックス仕様。人からはいつも同じ格好と思われてるだろうけれど(笑)、こういうスポーティな要素を加えた着こなしが、今は楽しいです」。
素材ごとの濃淡が活きた着こなし、その要が今回ピックアップしたフリース。ストリートライクでポップなブランドだけに、少し意外だ。「自転車に乗っていることもあって、実は以前から気にはなっていたんです。それを今回
オーシャンズ グッドライフ ストアで見つけたから、せっかくなので挑戦してみました」。その親和性はといえば、ご覧のとおり。硬派なスタイルを貫く石黒さんだが、考え方はかくも柔軟なのだ。
橋本 敦さんが選んだ
「レミ レリーフ」のN66モッズコート
PRICE:4万9000円
野暮ったさは皆無の進化系ミリタリーゆとりのあるボディに大きめのフードというバランス、アクティブなナイロン素材でアップデートした現代的なデザイン。フリースライニングによって暖かさと着心地の良さがさらに向上している。
アイテムの詳細・購入ページはコチラ橋本 敦さん Age 42
届いてわかったのは、カユいところに手が届くような気の利きよう
橋本さんの作業場の整い方は尋常じゃない。リースした服が整然と並び、大量の私物の古着もイヤなニオイなんていっさいしない。そうして徹底したマイルールを貫く彼だけに日用品にも相応のこだわりがある。
「スタンダードな服も一緒で、気に入ったものは通販で“再度購入”することが多いです。でも、初めての服はそう簡単じゃないから、今回は少しドキドキでした(笑)」と選んだのは、ナイロン製のゆったりとしたコート。着こなしはパーカと合わせた“ダブルフード”がポイントだ。
「このコートは今っぽい形とかも好きだけど、取り回しがとにかくいい。リースに追われる仕事柄、車中で過ごす時間が長いんですが、これは後部座席にバサッと置いておけて脱ぎ着もラク。選んで正解でしたね」。足元は、高校生のとき以来再燃しているというワラビー。確たる定番を愛用しつつも、チャレンジは忘れないのが橋本流だ。
梶 雄太さんが選んだ
「ギーク」のナイロンオックスコート
PRICE:19万8000円
汎用性&着心地向上現代的ミリタリーモッズコートのルーツに当たる、軍モノの隠れた名品番が元ネタ。単体でも着られる着脱式のボアライナーはキルトとのリバーシブルで、実に4通りの着こなしが楽しめるというのも魅力的。
アイテムの詳細・購入ページはコチラ梶 雄太さん Age 44
ハイ&ローの折衷で、勝手知ったる青の新たな表情に出会う
「子供の頃から青という色が好きで、ここ最近もLAドジャースのキャップをずっと被っていたんですけど、妻に“たまには雰囲気、変えてみれば?”と言われてしまって(笑)」と言ってスイッチしたニット帽は、メゾン マルジェラのブルーのもの。
そして、
オーシャンズ グッドライフ ストアで選んだコートも、もちろんそんなフェイバリットカラーが映える1着だ。「まだ新しいブランドで、僕自身も初めてトライしてみました。軍モノがベースで少し野暮ったいのかと思っていたら、現物は思った以上に洗練されていました」。その内側には、10年来リピート買いしているギルダンのパーカが。高級品も安価なものも同等に楽しんでいるのが梶さんらしさだ。
「青が好きなのは変わらないけど、最近はその取り入れ方をアップデートすることが楽しくなってきました。年を取ったからなのかなぁ(笑)」。
荒木大輔さんが選んだ
「テアトラ」のデバイスコートDP
PRICE:8万8000円
ギミック盛りだくさんのハイスペックモデルタブレットが収まる特大サイズから充電用のUSBケーブルを通せるものまでさまざまな機能的ポケットを備えた、ノマドワーカーのためのコート。軽やかなシェルと小松マテーレの機能中綿で着心地も快適。
アイテムの詳細・購入ページはコチラ荒木大輔さん Age42
肩肘張らずに取り入れる、フェイバリットカラーの黒
「最近、自分の中で黒がブームで。選ぶ服もそればっかりなんですよ」。裏原宿の全盛期にファッションの世界へ飛び込んだ荒木さんは、今も昔もカジュアル派。それだけにシックなこの色使いは新鮮だ。
「いや、黒ってやっぱりラクなんですよ(笑)。合わせやすいから、朝に考えることが1つ減るし、トレンドにも左右されない」。で、荒木さんにとっての快適さの象徴となったのがテアトラのコートというワケだ。ゆったりとしたシルエットと、それを引き立てる薄めの中綿。
「コンサバになりすぎちゃうのはイヤだから」と合わせたパンツは太め、カーディガンも着丈が長めのつくりだ。後者はギャルソンというのも、荒木さんの黒ムードを象徴するチョイス。「新しく“お、これいいじゃん”って思う感覚は大切にしてます。今回もコートを注文して、届いた箱を開けるとき、ワクワクしたもんなぁ(笑)」。
来田拓也さんが選んだ
「ヘルスニット」のワッフル ハーフジップ長袖Tシャツ
PRICE:9500円
装飾控えめでもちゃんと絵になる1枚
極限まで度目を詰めた、極厚のコットンワッフル生地を使ったスポーティなハーフジップタイプ。ルーズすぎないのでインナーとしても着やすく、長めの袖リブは折り返しての着用も可能。
アイテムの詳細・購入ページはコチラ来田拓也さん Age 32
昔の焼き増しとは違う、大人とアメカジとのいい関係
「ここ2年ほどで以前から親しんでいたサーフィンに行く頻度が特に高くなった」と話す来田さんは今も仕事の合間を縫って、ほぼ毎週海へと向かう。「そのときは大体、運転と着替えがラクなスウェットパンツなので、街中にいるときは小ぎれいにしたい」と、旬なオーバーサイズのチェスターコートをチョイス。その洒落っ気を高めているのが、今回彼が選んだハーフジップTだ。
「デザイナーズ系も好きだけど、やっぱり僕はアメカジで育ったので。今もヘルスニットの靴下をよく履いてるし、これが自分らしいのかな」。確かに、その分厚いワッフル生地は焼けた肌によく馴染んでいる。パンツはセンタークリースを利かせて太めでもすっきりと見せつつ、足元には味わい深いクラークスでリラックス感もプラス。気負わない洒落っ気が板に付いているのが、何とも海男の街着らしい。
菊池陽之介さんが選んだ
「ホーボー」の巾着バッグ
PRICE:2万3000円
気軽に使える、上質素材のワンマイルバッグ
素上げと呼ばれる革本来の風合いを強く残したカウレザーを裏使いしたスエードバッグ。立体的な楕円形のフォルムは収納力も高く、ハトメや巻き縫いによって耐久性もしっかりと保たれている。
アイテムの詳細・購入ページはコチラ菊池陽之介さん Age 39
40代目前で見つめ直す、ワードローブとの付き合い方
丁寧で柔らかな物腰とは裏腹にちょっとコワモテで体格もがっしりとした菊池さん。「だから、最初に
オーシャンズ グッドライフ ストアで気になったのは体型カバーができそうなこの
テアトラのコートだったんです。だけど、そこからいろいろ見てたらこのバッグを見つけて。もともと好きなブランドだし、スエードの質感も良かったので使い込んでみたいなと思って選びました」。そして結果的には、その両方を取り入れたスタイルに落ち着いた。
シックな黒基調ながら「春の季節感を先取りしたかったので明るい挿し色を」と加えたオレンジのロンTもうまくウェアとバッグの橋渡しとして機能している。可愛げたっぷりのバッグで全体に朗らかさが増し、ゆったりとしたコートは体格の良さという悩みを解消してくれている。「僕も今年で40歳。見た目の悩みも増えそうだけど、こうやってカバーしていきたいなと思ってます(笑)」。
志賀俊祐(静物)、岡部東京、鈴木奈保子=写真(人物) 今野 壘=編集・文