先だって、レゲエがユネスコによって無形文化遺産に登録された。「不平等、抵抗、愛、人間性といった国際的な問題の表現に対するレゲエの貢献は、知的、社会政治的、感覚的、精神的な要素の具現化といえる」との声明とともに。
こうまで世界に広めた筆頭格が、ラスタファリ運動の先頭に立ったボブ・マーリーとは言うに及ばず。アフリカ系人種の不幸な歴史が根底にはある。人間に存する不変の真理を歌い続けたレゲエに改めて思いを馳せてみたい。
このタイミングを図ったかのようにワコマリアから、ボブ・マーリーをフィーチャーしたアイテムが登場している。
亡き今もなおアイコンとして音楽、そしてファッションを通じてその精神を伝え続ける。レゲエがいっそう身近に感じられるはず。
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、実川 実、iconic=文