着る人が限られる? 高身長じゃないと無理? されど昨今トレンド上位にもランクインしている「ロングコート」と「ワイドパンツ」。この曲者アイテムを料理するべく、人気4セレクトショップの身長差コンビが立ち上がった。自分らしく、そしてすっきりと仕上げたプロの技をとくとご覧あれ。
今回は「ハリウッド ランチ マーケット」の身長差コンビ
身長169cm
ハリウッド ランチ マーケット プレス
板花洋平さん Age 37
「いつも心がけてるのは、貧相に見えないこと。自分としては首元が鍵なんです」。線の細さが際立つ場所だけに、ボリュームを持たせると全体のバランスが良く見える気がするんだとか。
そういう意味で、大きなフードを配したフィッシュテールコートは打ってつけだ。中綿入りで暖かく、内側にも着込めるゆったりした設計もお気に入りなんだそう。「パンツはだらしなく見えないよう、テーパードの強いものを選びました」。
そして、ワイドパンツは季節感たっぷりのコーデュロイ素材をチョイス。シルエットに緩急を持たせるため、あえてジャストサイズを選んだライダーズジャケットがポイントだ。視線を上に持っていく効果も期待できるパーカは、もちろんここでも欠かせない。
「いつもこんなバランスだから、周りからは“フーディ板花”なんて冷やかされることもあります。めちゃくちゃダサいですよね(笑)。でも、やっぱりフードがしっくりくるんですよ」。
身長183cm
ハリウッド ランチ マーケット ショップマネージャー
清田直樹さん Age 40
上背の高さもさることながら、がっしりした胸板や肩幅も目を引く清田さん。その体格は羨望を集めそうだが、当の本人には悩みも多い。「まず、今っぽいオーバーサイズのものを着ても、そう見えないことがほとんどです(笑)。その点、このダスターコートはかなりゆとりがあって、中にスウェットを着てもタイトすぎないんです」。
レイヤードで重くなった上半身に対して、足元はブーツインしたスウェットパンツですっきりとさせつつも縦のラインを強調しすぎないように。
逆にパンツが太いときは、トップスをすっきり見せるのが清田さんのセオリー。パンツスタイルについては「このチノは2タックが入っていて、腰はジャストでも自然なゆとりが出るんです。マウンテンパーカは、大きすぎないサイズ感で」。
随所に覗く赤の挿し色は“イカツい体格でも可愛げを”というさりげない願望の表れ。たくましい男のそんなセンシティブな一面、なかなかキュートでしょ?