「お洒落であるより、格好良くありたい」と言う種市暁さんのスタイルに本誌が注目し、“種カジ”と勝手に命名して早数年。いつもパッと見の印象は無造作なのに、なぜか格好いいから不思議。そんな彼の装いの“タネ”をムリヤリ解説してもらう企画。
ーーどうしたんですか、シックな出で立ちで。種さんのドレスレベルでいうと5段階中4くらいですか?
「ちょっとちょっと、僕の礼装どれだけラフなんですか。せめて3.5って言って」。
ーー某一流商社の打ち合わせに短パンで向かう種さんなら、もしかしてこれで結婚式もあるかなと。
「プチ暴露はヤメて。二次会だってこれじゃ行きません」。
ーーじゃ、この格好でいったいどこへ?
「友人のブランドのレセプションです。パーティだけど礼装までは求められない」。
ーーあるある、それ系のシチュエーション。妻のママ友に呼ばれるホームパーティとか、同窓会とか、年末年始の親族会とかは、確かに“3.5的なドレス感”が必要なんすよね。で、今日はニットとジャケットをアンサンブル使い。
「これはチーフまで同素材なんです。セットアップもそうだけど、上下で揃いの服って“かしこまり感”が出るじゃないですか。それを避けたくて」。
ーー上下ではなくトップスのイン&アウトで揃えるセットアップか。出ましたね“種ジャケ”の極意。
「“種カ辞苑”があったら載せたいくらいおすすめです」。
ーーボトムスはベロアのパンツを選んでフォーマル度をアップ。しかも、服選びを考えなくていい万能色、黒なら着こなし簡単&シックにも見えると。
「そう! 黒の効能についても載せたいな〜」。
ーーちょっとちょっと、“種カ辞苑”気に入らないでくださいよ!オーシャンズは作りませんからね!
パーティ前に欠かせない“種ログ5.0”のハンバーガー
「パーティ前の腹ごしらえでよく食べるのがハンバーガー」という種さんの最近のお気に入りは、東京・渋谷「ミーガン」のもの。肉汁たっぷりパティが激ウマで、実はこの日も、数時間前に食べてきたとか。
PROFILEたねいちあきら●1972年生まれの46歳、東京下町出身。サーフィンを愛する海男。長年勤めたビームスを退社し、現在はフリーランスとしてブランドのコンサルティングやプロダクトのディレクションなどを手掛ける。種カジのこぼれネタがポストされるインスタグラム(@taneichiakira)もチェック!
山本 大=写真 髙村将司=文