市民権を得て、冬のレイヤードには欠かせない存在となったインナーダウン。その軌跡をたどれば、パイオニアとして行き着くのが、モンベルの名作「スペリオダウン」。
軽量性と保温性を高い水準で実現しながらも、コストパフォーマンスに優れ、シンプルなルックは手に取る人の嗜好やスタイルを選ばない万能選手なのだ。そんな「スペリオダウン」が、ビジネスシーンへの汎用も可能に!
というのも、これまでは丸首仕様だった同作に、初めてVネックを採用。タイドアップしたスーツスタイルでも、Vゾーンを崩すことなく着用できるというわけだ。15デニールの薄手の生地を使用することで中間着として扱いやすく、800フィルパワーのダウンで暖かさも抜群。マットな生地感もビジネス向きだ。
ありそうでなかった、リバーシブルで機能が変わるアウトドアウェア
デザインとしてのリバーシブルであれば、これまでに幾多の服が存在してきたが、サロモンの「ドリフター ロフト フーディ」は表にする面を変えることで機能が変わるという、画期的なシロモノだ。
まず、キルト面を表にすると、通気性が高まりインサレーション内に溜まった余分な熱を放出し汗冷えなどを防いでくれる。逆に、フラットな面に使用したパーテックス クァンタム素材を表面にすると高い防風性を発揮し、ウェア内の空気を逃さず暖かさを保ってくれるというわけ。
シーンや気候に合わせて機能性で使い分けられるリバーシブルジャケットなのだ。
鈴木泰之=写真 平 健一=スタイリング 野村優歩、今野 壘=文