ファッショントレンドとして「’90年代」がひとつのキーワードになっている昨今。アウトドアにもその流れはあるようで、当時人気を博したアイテムがリバイバルされている。
ザ・ノース・フェイスの「アッセントコート」、コロンビアの「バガブージャケット」、そしてこの秋冬から復活を遂げたファーストダウンの3つが代表例だ。
もちろん過去の産物を掘り起こしただけにとどまらず、現代的にアップデートされたプロダクトは、アウトドアブランドならではの高機能はそのままに、ビッグシルエットや鮮やかなカラーリングなど、タウンユースのファッションアイテムとしても活躍する。
’98年発売のダウンジャケット、「アッセントジャケット」をコート丈でリバイバル。中綿にはリサイクルダウンを使用。羽毛加工メーカーの洗浄技術によるクリーンなダウンで高い保温性も確保。表地のナイロンには、撥水加工が施されている。モードな装いにも相性が良さそうだ。
1986年に登場し、’90年代に人気となった「バガブージャケット」。ライナーのフリースが取り外し可能な3-WAY仕様のインターチェンジシステムを搭載したことで話題となった。ブランド80周年を記念してリリースされたこちらは、発売当初のオリジナルカラーを忠実に再現。
NBAの名だたるプレイヤーや数々のラッパーに愛されてきたアメリカを代表するダウンジャケット専業ブランドのファーストダウンが、この秋冬から復活。イエロー×ブラックの配色やボリュームのあるボックスシルエットが’90sっぽい雰囲気を醸し出す。
鈴木泰之=写真 平 健一=スタイリング 野村優歩、今野 壘=文