冬本番を目前に、各ブランドから続々リリースされている傑作ダウン! とくれば、まずは信頼と憧れを同時に満たすイットブランドは外せない。その実力は、もはや疑う余地なし。買い逃しにだけはご注意を!
登山用ギアの製作をルーツに持つモンクレール。1968年冬季オリンピックではアルペンスキー・仏代表が公式ウェアに採用。お馴染みのロゴもこのとき生まれ、今日ではハイエンドダウンの象徴となっているのは周知のとおり。
「デルヴォー」
創業年にちなんだライン、「2 モンクレール 1952」の第1弾となるコレクションから。光沢のあるラッカーナイロンのシェルがパンパンに詰まった上質なダウンのボリュームを際立たせていて、赤のロゴパッチがアクセントに。フードが収納された襟はやや高めで、顔回りの精悍な表情と高い防寒性を両立しているのも◎。
「エトン」
黒ボディに映える「MONCLER」と刺繍の入った胸元のリボンテープ。実はコンシールファスナーが配されていて、隠しポケットになっている。開けば内側から発色の良いルージュカラーが顔を覗かせる、心ニクい演出も。またナイロンシェルには防水加工が施されていて、寒さのみならず荒天にも強い万能型なのだ。
「モントリオン」
シャイニーなナイロンとリップストップコットンで切り替えを施したコンビネーションモデル。こなれ感たっぷりのオリーブカラーも、素材による濃淡の違いでさらに表情豊かに仕上がっている。袖口はインナーリブ仕様で隙間風知らずなうえ、フードは着脱可能。気の利いたディテールもヘビロテを確信させてくれる。
「モンクラー」
’80年代のアーカイブをもとにデザインされた1着は、前立てからフードの内側にかけてあしらわれたロゴ入りリボンが最大のデザインポイント。ボディは防水性ナイロンで、フードと肩は同色のコットンで切り替えた摩耗に強い設計だ。フロントポケットは内側で2段になっている。少し大きめをラフに着るのが今の気分だ。
「ヌヴィック」
ライダーズを思わせる傾斜したフロントのつくりが目を引くセミダブル仕様のジャパンエクスクルーシブモデル。脇のポケット口部分に配した、伸縮テープには同色でブランド名が刻まれ、さりげなくも洒落っ気が漂う仕上がりに。軽量ながら程良いボリューム感があるので、シンプルな着こなしでもサマになること間違いナシだ。
清水写真事務所=写真 荒木大輔=スタイリング 今野 壘=文