今の若い子はスニーカー一択だけど、僕らはスニーカーと同じくらいブーツを愛してきた。あの足首をホールドしてくれる重厚な履き心地と、男らしくなったような気にさせてくれる不思議な高揚感を味わうたびに、ブーツ好きで良かったと思う。
そんな渋カジ時代に流行したようなローテクなアウトドアブーツが今、えらく新鮮に映る。でも、昔みたくブルーデニムやクライミングパンツに合わせると本気すぎるからNG。
銀座や大手町を歩いても違和感のないキレイ目のスタイルに合わせると、新しいブーツの魅力が発見できるゾ!
1912年生まれの定番は街で履いても美しい
エル・エル・ビーンの「ビーンブーツ」は、オーシャンズ世代の永遠の定番だ。スウェットパンツやクライミングパンツに合わせるのもいいけれど、街で履くならキレイめのスタイルに合わせるのがオススメ。ほら、意外と似合うでしょ?
今季はなぜだか、ローテク顔なアウトドアブーツが豊作だ
1_「ディエッメ」
1991年にイタリア北東部の山岳地帯、ヴェネト州で創業したディエッメ。近年はスリッポン型のスニーカーが人気を博しているが、このブランドの本質を体感できるのはやはり登山靴。上質なスエードレザーと内側の柔らかなスムーズレザーのコンビは、最高の履き心地を約束してくれる。4万8000円/GMT 03-5453-0033
2_「ホグロフス」
ブラウン×グリーン×ブラックの色合いが、クラシックな風情のホグロフスのブーツ。アシックスの高機能素材、ゲルを搭載したソールは、野山でも街中でも最高の履き心地を提供してくれる。アッパーも防水性に優れた素材を採用しており、雨にも強いのだ。2万4000円/アシックスジャパン ホグロフス事業部 03-6369-8885
3_「パラブーツ」
パラブーツが誇る登山靴の名作といえば、この「アヴォリーアーズ」だ。フランスの山岳警備隊が使用していたブーツをタウンユースへとアレンジしたものだが、作りはノルヴェイジャン製法で超本格的。普遍的なデザインなので、合わせる服を選ばないところも◎。6万8000円/パラブーツ青山店 03-5766-6688
4_「ソレル」
ソレルを代表するモデル「カリブ」。その名作をフルグレインのウォータープルーフレザー、インナーのフエルトをウールパイルにアップグレードしたのが、この「カリブウール」だ。とにかく最高に暖かいので、厳冬期やスキー場で役立つこと間違いなしといえる。2万3000円/コロンビアスポーツウェアジャパン 0120-193-803
5_「ダナー フォー ピルグリム サーフ+サプライ」
トレッキング、ワークブーツの名作として、世界中で愛されているブランド、ダナーの「ダナーライト」をNY発のピルグリム サーフ+サプライがオール黒で別注したスタイリッシュモデル。パネルごとに異なる4種のレザーと、コーデュラナイロンを組み合わせたスペシャル仕様だ。6万4000円/ピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690
6_「キーン」
クラシックなヨーロッパの登山靴風の「ピレニーズ」は、キーンのハイキングブーツにおけるベストセラーモデル。高機能ソールにクラシックなレザーアッパーを融合させたデザインで、山でも街でも最高に使いやすい。また防水透湿素材を採用しているため、雨にも強いのである。2万1000円/キーン・ジャパン 03-6416-4808
7_「ハンター」
ハンターといえば、レインブーツが有名だが、こちらは今季の新作、スノーブーツである。成形ラバーのアウトソールは、水や雪の浸入を防ぎ、またフリースのライニングは冷えを防いでくれる。クリスマスの靴下のようにかかとが直角になった、ぽってりしたシルエットも可愛らしい。3万2000円/ハンタージャパン 0120-563-567
8_「フリーマンズ スポーティング クラブ」
1964年にアメリカ・メイン州で創業し、今も頑なにMade in USAを守り続けているランコートアンドコー。フリーマンズ スポーティング クラブがこの名門に別注したのは、ダブルヴァンプのブーツ。この懐かしい感じが今の気分だ。6万5000円/フリーマンズ スポーティング クラブ ギンザ シックス 03-6263-9924
清水写真事務所=写真 荒木大輔=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 増田海治郎、加瀬友重、今野 壘=文