その最高峰の防寒性たるや、日本の街くらい全然ヘッチャラ♪ 何なら北極だってドンと来い!?
正直、普段着にはオーバースペックだけど、そこに男心がくすぐられるし、ウィンタースポーツに向かうのにも心強い。
何よりコレさえあれば、いかなる冬も怖くないっていう絶対的な安心感がある。12月に入ったことだし、そろそろ本格的にダウンを探そう!
「カナダグース」のレゾリュートパーカ
既にルックスからして只者ではないオーラがビシバシと伝わってくる「レゾリュートパーカ」は、極寒地の探検家や観測隊に向けて開発されたもの。厚手でタフな表地の内部には、625フィルパワーのホワイトダックダウンがふんだんに詰め込まれ、とにかくボリューム満点。
また吹雪から顔面をガードすべく、フードには形状を固定するワイヤーが。さらに生命維持に欠かせない腎臓を温めるキドニーウォーマーまで搭載されている。とにもかくにも、防寒仕様が随所に施されていて、なんと−70℃!まで対応するスゴいヤツなのだ。
「ラブ」のエクスペディション8000ジャケット
「エクスペディション8000ジャケット」の名が物語るとおり、8000m級のアルパインにも屈しない驚異的な防寒力を誇る。生地には、シビアな登山のために開発された、極薄&超軽量でありながら破れにくく、羽毛も抜けにくいハイテクナイロンのパーテックスが採用されており、その中には撥水加工された850フィルパワーのヨーロピアン グースダウンがたっぷりと。
さらにステッチによって羽毛のロフトを妨げることなく、かさ高を均等に保つボックスウォール構造を取り入れ、素材本来の保温性能を最大限に活かしきる仕様になっている。
「オーラ」のアタックジャケット
世界屈指のハイクオリティで知られるホワイトグースダウンの産地、ポーランドにて1989年に創業。登山家をサポートする目的で誕生したダウン専業ブランドだけに、現在もクライマーからのフィードバックが製品に活かされる。
その名も「アタックジャケット」とネーミングされたこちらは、往年のアルパインモデルの復刻版。撥水に優れる軽量素材のエベレストを用い、肩&肘はタフな別生地で補強。タウンユースでも合わせやすいシンプルな外装に対し、内側はポケットが充実している。小さく圧縮収納できるスタッフサックも付属。
「マムート」のセオン HS サーモ フーデッドコート
防弾チョッキにも使われるケブラー糸をアウターシェルに用いることで、非常に優れた耐摩擦性を実現。さらに雨や雪に濡れると急激に保温力が失われる羽毛の弱点をカバーするため、生地は最高峰の耐水圧&透湿性を兼ね備えた2レイヤー構造の完全防水素材に。
一方、750フィルパワーのグースダウンを充填しつつも、表面はキルティングステッチを出さずミニマルに仕上げているので、都会的スタイルにもマッチする。またジップ開閉式のサイドベンツによって動きやすく、シルエットもキレイにキマる。
「マーモット」の1000レスター ダウンパーカ
ダウンのかさ高性を示すフィルパワーは数値が大きいほど高品質であり、少ない羽毛量でも優れた保温力を得られる。つまり同じボリューム感であれば、フィルパワーの大きいほうが軽いということ。こちらに採用された撥水加工のマザーグースダウンは、驚異の1000フィルパワー!
さらに超軽量ナイロンを使い、ミニマムデザインにすることで、重量のほとんどがダウンになるよう設計していて、いわば“羽衣”のような着心地を実感できる。付属のスタッフサックは、サコッシュとして使えるってのも気が利いていてよろしい。
「ザンター」の旧・南極観測隊リメイクジャケット
1951年に日本初のダウンウェアを誕生させ、’56年には第1次南極観測隊に羽毛のアウターやシュラフを納入するなど、数々の輝かしい実績を持つ。こちらは、その第1次南極観測隊に支給された最初期モデルを復刻したもので、内部には国内製毛による800フィルパワーの高品質ダウンを封入。
街での着用も視野に入れて当時より羽毛の量を半分に抑えているものの、それでも−30℃の極寒に対応できるスペックを誇る。さらに表地には、コットン100%ながら優れた防水&撥水、透湿性を持つ機能素材のベンタイルを採用。
「パタゴニア」のメンズ・トレス・スリーインワン・パーカ
防水&透湿に加えてストレッチ性まで兼ね備えた、ブランド独自のツーレイヤー素材「H2No」を使ったジャケット。その裏には、耐久撥水加工が施された生地に、700フィルパワーのリサイクルダウンを封じ込めたインサレーションライナーが。
さらに双方をセパレートすることで、通常のシェルパーカとダウンセーターへと変身し、それぞれ単品でも着られる3-WAY仕様となっている。気温や装いに応じてアレンジでき、今の時季から真冬、春先、そして夏のアウトドアまで、年間を通して活躍してくれる。
左●「アズテック マウンテン」のヌーク スーツ
右●「ザ・ノース・フェイス」のエクスプローラーヒムコート
左●全米有数の高級スキーリゾート、コロラド州アスペンとファッションの中心地NYを拠点とする、大注目のプレミアムアウトドアウェアブランド。アクネ ストゥディオズでキャリアを積んだデザイナーや冬季五輪の金メダリストなど、強力なメンバーが集結しており、そのプロダクトには都会的な洗練とアスリートスペックが同居。この「ヌーク スーツ」も、スキー競技の過酷な条件を想定して開発されており、表地に東レのナノテク繊維を採用。熱融着によるシームレスの防水透湿など、最新技術を凝縮させた。
右●−40℃を想定した最強のアウター、ヒマラヤンパーカ。こちらの「エクスプローラーヒムコート」は、あの名作と同等のスペックを受け継ぎながら、街向けに改良された最新作。表地には寒風をブロックしながら内側の湿気を放出するゴアウィンドストッパーを採用し、中綿には遠赤外線効果で体温を増幅させて内部の温度を高めるクリーンダウン「光電子900プロ」を封入。さらにダウンの偏りを防ぎ、冷気が侵入するコールドスポットを低減させる独自構造など、とにかく隙なし。けどルックスはモダンでしょ?
清水健吾、高橋絵里奈=写真 星 光彦=スタイリング 髙村将司、いくら直幸=文 長谷川茂雄=編集