リーボックから最新のフォルムに
’90sテクノロジーを組み合わせたハイブリッドモデルのオールブラックバージョンがリリースされた。それが「RUN.R96」と「SOCK RUN.R」である。
このふたつのモデルには、1996年に製品化されなかった幻のシューズ「PUMP EVO」のプロトタイプサンプルのアウトソール部分のテクノロジー、スプリットツーリングを現代に蘇らせたという共通点がある。
4つに分割されたミッドソール/アウトソールと合成樹脂製プレートを組み合わせた構造は、今から22年前に着想されたとは思えないほど斬新で、現代でも古さをまったく感じさせない。
リーボックは1997年よりソールユニット内部の空気が移動することで比類なき衝撃吸収反発性能を発揮するDMX2000(のちにDMX10及びDMX6に改名)を大々的に打ち出し、ワールドワイドでヒットすることになるが、複数のアウトソールテクノロジーを同時に訴求することは得策ではないという理由などから、このスプリットツーリングは日の目を見ることはなかった。
しかし、このテクノロジーが持つデザイン面のインパクトの大きさは、2018年の現代でも充分に通用すると判断され、復刻されたのである。
今回ラインナップされたのは、通常のシューレースではなく、コードロックを採用することでフィッティングの調整がイージーな「RUN.R96」、そしてモデル名の通りソックスのようなアッパー形状で足にぴったりとフィットする「SOCK RUN.R」の2モデル。
いずれもアッパー、ソールをブラックで統一することにより、あらゆるスタイルにコーディネイトしやすいプロダクトに仕上がっている。
「最近のスニーカーはカラーリングが派手すぎて……」という声も多いが、この2モデルなら、そんな大人のスニーカーフリークをも満足させることができるだろう。
[問い合わせ]リーボック アディダスグループお客様窓口0570-033-033南井正弘=文