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2018.10.18

ファッション

東京で見る英国靴の歴史と未来。グレンソン 150 年の足跡を追う3日間

スニーカーブームを駆け抜けてきたオーシャンズ世代、その楽しさは十分に知っているという自負もあるだろう。しかし革靴はどうだ?
大人になった今、公私ともにお世話になる革靴が気になる。そんな気分にぴったりのイベントが本日より3日間の期間限定で行われている。
150 余年の歴史を持つイギリスの老舗シューズブランド「グレンソン」が、東京・原宿で3日間限定のスペシャルイベントを開催しているというのだ。
イギリスの老舗シューズブランド「グレンソン」

革靴の伝統を牽引する英国ブランドの華麗なる歴史

グレンソンは、革靴の聖地と呼ばれる英国のノーサンプトンで1866年に「グリーン&サン」という名前の小さな靴工房からスタートした。つまり1873年創業のチャーチや1879年スタートのクロケット&ジョーンズよりも長い歴史を持つブランドなのである。
その手仕事にこだわり抜いた品質は、登場とともにイギリス紳士の間で人気となった。そして1974年にはアメリカで製作された映画史に残る名作、『華麗なるギャツビー』で衣装を担当したラルフ・ローレンが劇中でグレンソンを使用。
これをきっかけにアメリカはもちろん、日本でも人気に火がつく。ちなみにこの作品はアカデミー衣装デザイン賞を受賞している。

21世紀のグレンソン。その挑戦の立役者、ティム・リトル氏

19世紀に生まれたグレンソン。「長い伝統が逆に重荷となり、21世紀の我々にとって面白みに欠けるのではないか? 」と懸念する声もあるかもしれない。しかし、心配は無用だ。
グレンソンの現オーナー兼デザイナー、ティム・リトル氏
グレンソンの現オーナー兼デザイナー、ティム・リトル氏
グレンソンの現オーナー兼デザイナーであるティム・リトル氏はもともと広告業界で活躍していた人物で、アディダスやポルシェなどをクライアントに受け持っていた。
英国シューズをこよなく愛する彼は1990年代後半に疲弊していたグレンソンと出会い、2005年からクリエイティブディレクターとして参画。
グレンソンの伝統を踏襲しながらも、よりスニーカーのように使いやすいカラフルな革靴を提案したり、カジュアルラインをスタートするなど、広告業で培った手腕を発揮。常に新しさを追求し、見事にグレンソンの再生に成功した。
その後はヴィヴィアン・ウエストウッドやラグ&ボーン、ニューバランスやエドウィンなどとのコラボも実現させ、2011年には初のレディースコレクションも発表するなど、スタートから150年を過ぎたグレンソンが今一番面白いと言われる立役者となったのだ。

原宿での3日間の限定イベントで注目すべき伝統の最新

今回のイベントではグレンソンの2019年春夏のコレクション、そしてカスタムメイドサービスである「G:LAB」がお披露目される。
春夏コレクションの目玉は2つ。軽量のコマンドソールが使われ、軽くて履き心地が良い「Bennett」(ベネット)と、同じくコマンドソールを採用し、ハンドペイントしたレザーにスキー用のレースを使用したハイキングブーツの「Rutherford」(ラザフォード)だ。
ともに休日のカジュアルな服装に合わせやすいデザインとカラーバリエーションを備え、ティム・リトル氏の考える新たなグレンソンのあり方を体現した2足。
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ベネット スエード キャメル
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ベネット スエード ブラック
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ラザフォード タン
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ラザフォード ブラック
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そして、「G:LAB」はグレンソンならではの伝統的なスタイルをベースに、アッパーのレザーは3種類まで選ぶことができる。ソールや靴紐も選択可能で、靴の内側にはメッセージも入れることができるという。より多様なニーズや趣向に合わせた靴を届けたいというティム・リトル氏の姿勢が現れたカスタムオーダーサービスを日本でいち早く体験できる。

アッパーには黒のグレインレザー、スエード、カーフレザーの三種類が使われている、グレンソンでオーダーしたメンズシューズ
G:LABでオーダーしたメンズシューズ。アッパーには黒のグレインレザー、スエード、カーフレザーの三種類が使われている
しかもイベント来場者にはグレンソンのオンラインショップで使える25%オフのクーポンコードも配布されるというから、革靴好きも英国好きも、古いもの好きも新しいもの好きも、足を向けてみてはいかがだろうか。
[イベント概要]
期間:10 月 18 日(木)~20 日(土)
時間:11 時~19 時
会場:東京都渋谷区神宮前 6-14-15 SO1 Gallery
[問い合わせ]
シャドウ・リミテッド
03-6434-7580


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