火を見ると、なぜか心が落ち着く。ゆらゆらと立ち上る炎を眺めれば、いつもよりリラックスできる気がする。インテリア映えするレトロなデザインもあいまって、見ているだけで癒される石油ストーブに、今あらためて注目が集まっている。
意外と機能面でのメリットも多い。短時間で部屋が暖まるし、部屋の加湿もできて乾燥しにくい。ランニングコストも安い。じゃあどんなのを選ぶべきか? となったら、まず検討したいのが、「ビームス ジャパン」とイギリス生まれの名作ストーブがコラボした限定品だ。
「アラジン ブルーフレーム」は80年以上もの間、わずかな改良こそあったが、基本的にはモデルチェンジされていない、アラジンの代表作。発売当初から現代まで通用する、完成されたフォルムと性能がロングセラーの由縁だ。昨年「藍色」がリリースされ非常に好評だったモデルに、今年は新色「鼠色(ねずみいろ)」が登場した。
懐かしく親しみのあるデザインは、和室にも洋室にも映える。存在感はあるがコンパクトなので邪魔になることもなく、インテリアとして使い勝手が良い。オリジナル収納カバーが付属していて、使わないときもキレイに収まる。
見た目も良いが、性能も優秀。一箇所だけに集中して温風を送る暖房器具とは異なり、対流式なので、暖められた空気が部屋をくまなく、ふんわりと包み込みこむ。風や音もなく、部屋のどこにいても快適に過ごせる。
石油ストーブの気になるポイントのひとつが「臭い」だが、その原因である未燃焼ガスが発生しにくい機構を備えており、対策も充分。燃焼中も、点火時・消火時も、イヤな臭いは感じない。
美しく燃える青い炎と、心地良い暖かさ。火を眺めたときのあの静かな高揚感は、アウトドアだけのお楽しみではない。石油ストーブという性質上、すべての家庭におすすめできる訳ではないが、もし許されるのであれば、自分好みの癒しの空間づくりに採り入れてみてはいかがだろうか?
[問い合わせ]ビームス ジャパン03-5368-7300www.beams.co.jp中山秀明=文