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2018.10.21

からだ

現役アスリートに聞いた「はじめてのプロテイン」で大切な3つの視点

若い頃に比べ体型は崩れ、健康診断の数値も気になり始めた。「よし、体を動かそう」と心に誓うものの三日坊主だけは昔と変わらず 。
「スポーツの秋」の今こそ知りたい、三日坊主を卒業するためのスタートアップガイドをどうぞ!
年を重ねるにつれて体型に変化が出てきたオーシャンズ世代たち。「このままではダメだ」と危機感を持ってジムに通ったり、糖質制限で減量を目指す人もいるだろう。
だがアラフォーともなると食事制限で痩せるだけでなく、そもそもの“体質改善”も大切なわけで……。
そこで取り入れたいのが、アスリートの必需品でもある「プロテイン(タンパク質)」だ。
プロテインといってもその種類は数多あり、初心者には何を手にとっていいのかも謎。ということで今回は、スポーツショップでプロテインやサプリメントなどを販売している現役のアメリカンフットボール選手・三宅剛司さん(オービック・シーガルズ)にプロテインデビューのコツを伺った。

アスリートの販売員が伝授! プロテインを選ぶ際の3つのポイント

社会人アメリカンフットボールチーム「オービック・シーガルズ」所属の三宅剛司選手。
さっそく、初心者がプロテインを選ぶ際に大切にしたい3つのポイントを紹介してもらおう。
①自分好みの味を探す
三宅さんによると、まず意識したいのが「自分にあった味を探す」ことだという。「味に飽きてしまって継続できない」というプロテイン初心者が少なくない。どんな高級プロテインでも継続できなければ意味はない。味のバリエーションは豊富なので、自分好みの味を探していこう。
②タンパク質含有率80%以上のモノにする
続いて「どれだけ多くのタンパク質が含まれているかも重要」と三宅さん。
そもそも一般の成人男性が1日に必要なタンパク質の量は「体重1kgあたり1g」。つまり体重60kgであれば、1日に60gのタンパク質を摂取するのが理想だ。もしこのタンパク質量を食事で摂る場合、1個約6.5gのタンパク質含有量があるゆで卵なら9~10個必要となり、これを毎日続けるとなると困難を極める。
ただでさえ日本人の食事だとタンパク質は不足しがちなので、1日の栄養バランスの不足を補うための「栄養補助食品」として、プロテインを食事に取り入れることをおすすめする。
また、プロテインはタンパク質含有量が低ければ低いほど美味しく飲むことができるが、その代わり炭水化物や脂質が多くなってしまう。ダイエットを目的とするならば、ある程度飲みやすく、なおかつ理想のタンパク質を摂取できる「タンパク質含有量80%以上のプロテイン」が望ましい。
③自分が「乳糖不耐症」かどうかを知る
「牛乳を飲むとお腹を壊す」という人は、乳糖不耐症かもしれない。これは牛乳内の「乳糖」を体が消化できない症状で、これに当てはまる人が牛乳を材料とする「ホエイプロテイン」を飲むと、お腹を壊してしまう可能性が高い。
乳糖不耐症である場合はホエイプロテインより、大豆が原料である「ソイプロテイン」を摂取した方がよいとされる。
しかし、ソイプロテインは消化吸収速度がホエイプロテインに比べて遅いため、栄養補助食品として取り入れるだけなら良いが、速やかな吸収が求められるトレーニング後には適さない。ホエイプロテインのような効果を求めたいのであれば、「BCAA」の摂取がよいと三宅さんは話す。
BCAAとは体内で作り出すことのできない必須アミノ酸で、なかでも筋肉の構成の多くを占める「バリン・ロイシン・イソロイシン」の総称だ。乳糖不耐症でも安心して摂取でき、摂取から約30分で血中に行き渡るため、運動前や運動中に摂取するアスリートも多いという。
 

三宅さんオススメ! 自身も使用する2つのプロテインを紹介

そんな三宅さんが愛飲しているプロテインは何か。初心者にもオススメの2種を紹介してもらった。
「僕もこれで継続できました」
◆イズモ O2 プロテイン(アルプロン)


イズモは味が良く、三宅さん自身の「味が苦手でプロテインを継続して飲めない」という悩みが解消されたという。基本的にはトレーニング後や就寝前に摂取しているそう。また、「乳酸菌BC30」を配合することでタンパク質の吸収率を高める効果もあるとか。三宅さんのオススメは「カフェオレ風味」。
 
◆ホエイプロテイン(ゴールドジム)

フィットネスジムの名門、ゴールドジムが作るホエイプロテインは、独自製造された高タンパク・低脂肪の高品質商品で、BCAAの含有量が多いのが特長。7種類のビタミンB群やミネラルなども含まれている。三宅さんオススメの「リッチミルク風味」は、芳醇なプレミアムアイスクリームのフレーバーそのままに、美味しく味わうことができる。
<三宅さんのワンポイント・アドバイス>
プロテインは最適な摂取タイミングや飲み方を見つけることが重要。プロテインを摂るベストタイミングは運動後30分以内の、いわゆる「ゴールデンタイム」。
この時間帯は身体が傷ついた筋組織を修復すべく栄養素を必要としており、タンパク質の吸収も高まるとされている。三宅さんが「このタイミングは絶対逃してはいけない」と話すほど、この30分間は重要なのだ。
 
プロテインの基礎がわかったところで、後編ではその他の現役アスリートたちにも聞いたイチオシのプロテインたちを紹介する!
 
【取材協力】
スーパースポーツ ゼビオ ドームつくば学園東大通り店
029-843-6610
佐藤主祥=文・写真 瀬川泰祐=写真


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