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Q. 裾上げしたときはアタリや糸までこだわりたい。
A. スゴ腕のリペアショップが千葉にあった。


ヴィンテージデニムのファンならば、裾上げにもこだわって然るべき。ユーズドならば自然なアタリが欲しいし、古い時代のデッドストックならばやはり綿糸を使って、当時のユニオンスペシャル(ミシンね)で仕上げてほしい。
「私が全幅の信頼を寄せているデニム専門のリペアショップがあります」(大坪さん)。その名はYMファクトリー。ヴィンテージコレクターでもあるオーナーの三浦やわらさんは、あらゆる年代の糸やデニム地を揃え、裾上げ前のデニムに限りなく近い状態で仕上げてくれるのだ。
YMファクトリー
電話番号:0478-59-2015
住所:千葉県香取市大崎262-1
営業:13:00〜18:00 不定休
 

Q. カットオフデニムがどんどんほつれてきた!
A. 面倒くさがらずにミシンでステッチ。


ここのところ目にする機会が増えてきた、写真のようなカットオフデニム。ちょっとレトロで、イイ感じ。自分で切ったわけじゃないし、ちゃんとほつれないようになってるんだよね──というのは間違いで、ものにもよるけれど、洗うとどんどんほつれてきちゃう。
「超簡単に解決できます。フリンジの根元にミシンで1本ステッチを入れるだけ。コツといえば、できるだけデニム地に馴染む糸を使うくらいです」(松田さん)。購入したらミシンがけをルーティンに。もしミシンがなければ、リペアショップに依頼しよう。
 

Q. 生デニムからはけばどれもいい色落ちに?
A. 1本1本まったく違う。はいてみなければわからない。

一度も水を通していない生デニム。ここからはいていけばどんなブランドのデニムもヴィンテージ風な色落ちになると、のんきに思ってた。
「素材、染色、縫製によっても色落ちに差が出ることは間違いありません。ひと口に生デニムといっても個体差があるし、はいてみないとわからないことのほうが多い。だからデニムは面白いんです」(内田さん)。
防縮加工を施していない生デニムが好きで、加工したデニムはいっさいはかない内田さんがたどりついたのは、“デニムは1本1本がまったく違うもの”という答えなのであった。
30回洗っても色落ちしないブラックデニム
ご存じデンハムが、イタリアの生地メーカー、カンディアーニ社と共同開発した注目のデニムがある。「30回洗っても色落ちしない」というブラックデニムだ──いやそれはもうデニムと呼ばないのでは(笑)。独自の糸と製法により色止めを実現したというこの一本。味出しもいいが、クールな表情を保ち続けるブラックデニムは街男の着こなしに打ってつけではないだろうか。
3万円/デンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)
 
鈴木泰之=写真 戸叶庸之=文


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