連載「俺の家電」
服に靴、車、腕時計。それに家。男がこだわるべきものは多々あれど、より上の生き方を求めるなら、一度家の中を振り返ってみてほしい。そこに並んでいる品々で満足か? QOLに影響大な家電たち、そろそろ「俺の!」と胸張れる逸品を選ぶ時では? 知識豊富な二子玉川 蔦屋家電のコンシェルジュに伺った、本当に持つべき傑作をレクチャーする。
朝のジョギングとシャワーを終えて、タオル片手にリビングへ。出かけたときには起きていなかった息子が、バナナシェイクを飲みながら妻の作る朝食を待っている。
テーブルの上にはVitamix S30(バイタミックス S30)。子供と会話しながら、リンゴや小松菜などをコンテナに放り、ほんの数秒マシンにかける。出来上がったスムージーは非常に滑らかで、体にゆっくりと染み込んでいく。スッキリ目覚めた頭と体。今日も良いスタートがきれそうだ……。
そろそろ健康的ライフスタイルにシフトしようと、毎朝の運動やロードバイクでの通勤を志している諸兄は多いだろう。しかし、面倒であったり、さほど効果がなさそうと思ったりで、イマイチ踏み切れないのがほとんど。では、食生活から見直してみては? 簡単かつ、ヘルシーなスムージーを毎朝の習慣にするわけ。
ブレンダーの傑作“バイタミックス”なら、野菜や果物を入れてダイヤルを回すだけでOK。コンパクトタイプのS30でも一般的ミキサーの3〜5倍とされるパワーだから、時間はほんの数秒で済んでしまう。しかも、果肉だけでなく種や皮まで粉砕。素材の持つ栄養素、生命力を丸々摂取できるのだ。好きな材料を使い、食感まで自分好みに仕上げた出来立てスムージーは、美味しさ格別。なんの苦もなくルーティーン化できるだろう。
そして、繰り返し飲んでいるうち、自然と健康への意識が高まり、ランニングシューズや自転車を物色する自分に気付くはず。仕事前に汗を流す欧米ライクな生活リズム、頼もしいブレンダーと一緒ならたやすく実現できそうだ。
バイタミックス最大の特徴は、皮のついたリンゴを数秒でサラサラのペースト状にできる馬力。カチカチのコーヒー豆すら、すんなりと挽けるほどだ。おかげで、スムージー作りは非常に簡単である。
まず、洗った野菜と果物をザックリとカットし、コンテナに投入。ちなみに、切るのは大きいと入れにくいからであって、丸ごとではブレンドできないからではない。牛乳や水も少し加えてから本体にセットすれば、あとは正面のダイヤルを回すのみ。ツブツブをほぼ感じられないレベルまで攪拌しても、1分もかからずに完成する。
蔦屋家電の食コンシェルジュ、磯野泰功さん曰く「他のブレンダーとはレベルが違う攪拌力ですから、とても舌触りの良いスムージーが作れます。バナナやナッツを入れたプロテインドリンクだって、とても滑らかで美味しいのが頂けますよ」とのこと。
また、「手の込んだ下ごしらえが不要ですから、誰でも簡単に調理可能。例えば、スイートコーンの缶詰にコンソメと塩を少々加え、約5分ブレンドします。それだけで、みんな大好きコーンポタージュの出来上がり。パワフルがゆえに発生する、摩擦熱を利用したメニューです。今の季節ならチンしたカボチャを使っても良いでしょうね」とも。
家電01
硬化ステンレスのブレードは、刃物というより鉄板に近い厚み。だからこそ、”切る”ではなく”砕く”が相応しい。どんな食材も瞬時にブレンドできるから、摩擦熱の発生前に調理が終えられる。従って、高熱に弱い酵素、栄養素だって壊れない。食材を丸ごとすべて採る”ホール フード”や、野菜と果物を生のまま食す”ローフード”の実践が容易に。
1〜10の速度調節と一瞬だけ回せるパルススイッチが付いたダイヤル。ぜい肉のない少し無骨な表情がUSA製らしい。インターフェースは速度調節ダイヤルがオンオフスイッチを兼ねるシンプルな設計。逆方向に回すと作動するパルススイッチは、みじん切りやブレンド加減の微調整に便利だ。
コンテナは1.2Lと600mlの2サイズが付属する。後のTOGOカップはスムージーやドリンクを作ったあと、外して水筒として持ち運べる仕様。しかも、保温保冷に優れた二重構造で、環境ホルモンを出さない安心素材となっている。食洗機対応なのもありがたい。
バイタミックスシリーズはブレンダーとして高級機なのは間違いない。しかし、触ってみれば、そのパワーと使いやすさに驚かされ、プライス以上の価値があると実感できるだろう。メーカー保証が7年間というのも、質の良さを証明している。
なかでもバイタミックス S30はブレンドしたスムージーを簡単に持ち歩くことが可能で、忙しい朝でもヘルシーな食生活を保証してくれるに違いない。
プライベートでもバイタミックス愛用者である磯野さんからアドバイスを頂いた。「仕事からの帰り道、閉店前のスーパーに寄り、安売りしている野菜とフルーツを購入。翌朝、スムージーの材料にすれば、コストが抑えられるのでオススメです」。レシピに迷ったらリンゴを入れれば大抵は美味しくなるとか。市販されている野菜ジュースの原材料を参考にするのも手だそう。
いまのライフスタイルをよりヘルシーに、そんな思いが一抹でもあるなら、検討の余地はあるんじゃないかな?
【取材協力】
二子玉川 蔦屋家電
住所:東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット
電話番号:03-5491-8550
営業:9:30〜21:00(音楽・文具・BOOKは9:30〜22:30)
定休日:1月1日
きくち よしみ=撮影 金井幸男=取材・文