この日の冒険の舞台は茨城県つくば市。インディ鈴木は、以前つくば市に住んでいたことがあったにもかかわらず、そのシンボル、筑波山には一度も登ったことがなかった。また、そもそも登山をしたことがなかったこともあり、「筑波山に登りに行ってみよう」という気軽な思いつきがそのままカタチになった。
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冒頭の通り、おみやげ屋のおばちゃんとの会話のあと、団子や饅頭を食べて軽く腹ごしらえを済ませると、さっそく、ほかの登山客に比べて、ややカジュアルな装備のまま登山道に足を踏み入れる。
しばらくして、登山道で人とすれ違うと、自ら笑顔で声をかけていく。すると、 インディ鈴木のオープンな姿勢に応えるかのように、話しかけられた登山客も笑顔で返事を返してくる。中には、そんなやりとりから会話が弾みだすことも。この日は、仲良くなった子供連れの家族と一緒に記念撮影する場面もあった。
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こうして、たくさん寄り道をし、遠回りをしながら、約3時間半の登山を楽しんだ。
下山後は、地元の名物のそば屋さんで美味しい食事とともに、地元の方々との交流を楽しんだあと、温泉に入って疲れた体をゆっくり癒して、丸1日がかりの『月イチ冒険会』は終了した。
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インディ鈴木は、ハプニングすらも冒険を豊かにするための天からの贈り物だととらえて、楽しむスタンスを忘れない。
「過去には、何人の人と会話できるか、をテーマにしたこともありました。今では、その土地の人と話をするのは当たり前になりましたね。そのおかげで、毎回新たな発見や出会いもあるし、印象に残るハプニングも起きるんです。前回の冒険では、山道をクルマで運転していたら、いきなり道端に人が手を振って飛び出して助けを求めてきて、川に落ちたクルマをみんなで救助するといった、日常ではあり得ないようなハプニングも起きました」
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大人になり、年を重ねていくと、新しいことに挑戦するために重い腰をあげることは、なかなかできなくなっていくもの。
インディ鈴木が実践する『月イチ冒険会』のように、もしも月に一度くらい、必ず新しいことに挑戦する機会があれば、初めの一歩を踏み出すのにも、自然と背中を押してもらえる。そして何より、月に一度くらい、日常のストレスから解放されたいものだろう。
「『月イチ冒険会』で感じたことは、仕事にも活きるし、さらに人格形成にも役立っていると思います」。
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この日、冒険会に参加したメンバーの口からは「やってみよう」「行ってみよう」といった言葉がたくさん使われていた。
アラフォー世代のオッサンだって、まだまだ挑戦したっていいのだ。みなさんも、月一回だけでも、日常から少しだけハズれて、自由を手に入れ、新しいことにチャレンジしてみてはいかが?
瀬川泰祐=文・写真 瀬川なつみ=写真