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歴史と伝統を受け継ぐ本物。
ディテールに宿る価値について


継承した美に不変の精神を秘める
ラグを飾るデザインが「フィフティーシックス」を最も代表するディテール。コレクションの出発点である「リファレンス6073」から継承するとともに、ブランドのシンボルマークであるマルタ十字の4枝をモチーフにしている。これは260年という長きにわたり、たゆまぬ努力と技術革新を続ける世界最古のマニュファクチュールとしての卓越性を象徴するものだ。
 

技術への矜持を込めたローター
シースルーバックからはムーブメントに施されたコート・ド・ジュネーブやペルラージュなどの美しい装飾仕上げが見える。また自動巻きの伝統への矜持から、ローターはK22ゴールド製、マルタ十字をモチーフにしたオープンワークを施す。実は十字のシェイプは、ゼンマイの力を均等に分けるため、香箱の蓋に取り付けられた小さな歯車の形状にも由来し、それは精緻なものづくりの証しでもある。
 

針とインデックスに美しさが宿る
セクタータイプ(=分割表示)のダイヤルやアラビア数字とバトン型インデックスを組み合わせた飛び数字のインデックスは、デザインの円熟期を迎えた1950年代に隆盛した。これを蘇らせるとともに、針とアプライドインデックスは全モデルにK18ゴールドを採用。文字盤は内周と外周で2種類の仕上げを使い分け、表情に奥行きを演出。控えめなゴージャス感と変わらぬ美しさを主張している。
 

様式美が薫るコンプリケーションモデルも登場
複雑機構であるトゥールビヨンを搭載した、「フィフティーシックス」の最高峰の1本。ケージにはシンボルマークのマルタ十字が象られた繊細なデザインで、各パーツは手作業による美しい面取りの仕上げが施されている。本作は厳しい精度検査のみならず、卓越した美観を追求する時計の証しであるジュネーブシールを取得するモデル。ブランドの伝統と技術が存分に注がれているのだ。
 
ヴァシュロン
フィフティーシックス・オートマティック
フィフティーシックス・オートマティック
40mm径、自動巻き。左●K18PGケース。213万円、右●SSケース。128万円/ともにヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
フィフティーシックス・デイ/デイト
フィフティーシックス・デイ/デイト
40mm径、自動巻き。左●K18PGケース。355万円、右●SSケース。190万円/ともにヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
40mm径、自動巻き。左●K18PGケース。391万円、右●SSケース。250万円/ともにヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
フィフティーシックス・トゥールビヨン
フィフティーシックス・トゥールビヨン
2019年4月発売予定。ブティック限定モデル。K18PGケース、41mm径、自動巻き。1290万円[時価]/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
フィフティーシックス・オートマティック
フィフティーシックス・デイ/デイト
フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
フィフティーシックス・トゥールビヨン

フィフティーシックス」の全ラインナップについて
コレクションは、基本のデザインと40mm径のケースサイズを共通する、3種類のバリエーションを揃える。各機能は、中3針とカレンダーを備えたオートマティック、曜日と日付を表示する左右のインダイヤルと、パワーリザーブインジケーターを設けたデイ/デイト、曜日と月の小窓表示に、ポインターデイトとムーンフェイズを備えたコンプリートカレンダー。そして来年4月、ここにトゥールビヨンが加わる。
充実するコレクションに加え、ヴァシュロン・コンスタンタンは、この秋から新たな広告キャンペーンとして“ONE OF NOT MANY(=唯一無二の存在)”を掲げ、イメージを一新。革新を続けるブランドの今後が楽しみだ。
 

ルールや常識に振り回されない。
自由と情熱を尊び、ただ本能のままに

腕時計「フィフティーシックス・デイ/デイト」SSケース、40mm径、自動巻き。190万円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755、スーツ29万5000円/スティレ ラティーノ、床に置いた靴7万9000円/クロケット&ジョーンズ(ともにビームス ハウス 丸の内 03-5220-8686)、シャツ2万3000円/ギ ローバー(シップス 渋谷店 03-3496-0481)、スニーカー1万1500円/ヴァンズ ヴォルト(ブルーウッド バイ ハンドイントゥリーPR 03-3796-0996)、キャップ3500円/フォーティセブン(オーエスエム インターナショナル 03-6721-0589)、床に置いたバッグ3万9000円/バッグジャック(エストネーション 03-5159-7800)
腕元で刻み続ける時への愛着は変わらぬ少年心を象徴する
機能性だけを求めるならば、スマートウォッチでいいだろう。だがそれは飽くなき効率と合理性の追求であり、決して気持ちの豊かさや愛着は生まれない。ただ時に急かされるだけだ。
時を超え現代のモダニティを纏い蘇った「フィフティーシックス」の刻む時は、それとは異なるものだ。腕の動きによってエネルギーを生み、それを動力に変えて針は止まることなく動き続ける。その鼓動は力強い生命力そのもので、だからこそ、愛おしく所有者の愛着を育む。機械式時計へのこだわりは、いくつになっても男たちが持ち続ける少年心にも似ている。
 
[問い合わせ]
ヴァシュロン・コンスタンタン
0120-63-1755
www.vacheron-constantin.com/jp
SS=ステンレススチール、K18=18金、PG=ピンクゴールド
 
川田有二=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 武内雅英=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 柴田 充=文

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