高感度な40代からジワジワとブームになりつつあるスポカジだが、そのスタイルは十人十色。詳しく調べてみるとどうやら“地域差”があるようで。
スポカジな大人たちの生息していそうな2つの街にフォーカス。港区・六本木在住のメトロセクシャル・ユースケと、世田谷区・二子玉川に住む自然志向のアクティブパパ・マーシー。
前編は、スポカジは都市生活のユニフォームだという平山ユースケ(47歳)。
さあ、アナタに眩しく映るスポカジ40代はどっち?
港区・六本木スポカジ代表 平山ユースケ Age 47外資系の広告代理店に勤めたのち、3年前に会社を設立。無駄を嫌う合理主義者で、自宅は六本木の会社から徒歩圏内のタワマン。某海外ブランドで働く妻と愛犬のシェパードと暮らす。コンクリートジャングルにマッチするダークカラーを基調としたスポカジを着こなす。
「時間はね、追われるものではなく、追うものだ」。ユースケが30代の初め頃、以前勤めていた会社の社長に言われたことがある。当時のユースケは複数のプロジェクトをまかされ、多忙を極めていた。表情には生気がなく、いつも体がだるかった。
ユースケは社長の言うとおりにしてみた。すべて即断即決、やるべきことは必ずすぐに片づける。すると仕事がスムーズに回るようになり、主体的に仕事に取り組めるようになった。評価は高まり、人脈も増えて、40歳のときに自分の会社を設立することができた。その言葉はユースケのスタイルとなった。
会社の近くに住んだのも仕事を素早く片付けるため。おかげで生活にも時間の余裕が十分にある。ファッションもしかり。休日を過ごすにはスポーツカジュアルが最も合理的だ。動きやすくてリラックスできるのに、都会での幅広いTPOに対応できる洗練も併せ持つ。スポカジは時間を追う都市生活者の最良のユニフォームなのだ。
「妻と広尾でカフェランチ。ま、イイ年だから一応“襟付き”でネ」
ワイド側章のシャカパンが都会的なスポカジテイストを演出。
「愛犬の散歩にはこれ!港区仕様のヨコノリスタイルってとこ」
起毛素材で大人度UPだぜ。旬の“袖プリ”ロンTもモノトーンなら子供っぽさゼロに。
「さあ、麻布で夜遊び。さりげないスカルが気分をアゲてくれるんだ」
よく見ると側章がスカルに! ウィット炸裂のストレッチパンツ。
「カジュアルなレストランなら断然ニットカーデ!」
ポロ×カーデのレイヤードでドレスライクなスポカジに。パンツは細身テーパードが◎。
「夕方、ちょっくら六本木ヒルズまでワインを買い出しに」
トラックパンツにポロ、これが大人スポカジの黄金公式。
鈴木 新(go relax E more)=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 荒木大輔=スタイリング 高草木 剛(VANITES)、吉田太郎=ヘアメイク