ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。
「SEAWARD TRIP」を最初から読む今回は「Plastic Free」
こまめに水分を補給しないと、生命の危機すら感じるほどに暑い今年の夏。おかげで毎日のように飲料を手にするのだが、でも、その容器の素材は?
日常生活にペットボトルやレジ袋などプラスチックが溶け込んで久しい。同じことは世界中で起きていて、結果としてゴミとなり、海を漂う状況になっている。2016年のダボス会議では、ゴミ化に歯止めがきかなければ’50年までに世界の海を泳ぐ魚の数をプラスチックのゴミが上回るという警告があった。嘆かわしいニュースだが、こうした状況に反応したブランドもある。
ビールブランドのコロナ エキストラは、商品やプロモーションなどすべての局面でフリープラスチックの理念を導入。アディダスはすべての靴と衣服に対し、’24年までにリサイクルされた再生プラスチックだけを使う状況にすると発表した。
プラスチックとより良く生きていくためには、企業も個人も、日頃からコツコツと使用量を減らしていくことが大切となる。
写真は、今夏、沖縄で催された「コロナ サンセッツ フェスティバル 2018」会場に登場した波のオブジェ。沖縄の海に漂着したペットボトルを素材に作られた。
またコロナ エキストラは海の破壊を抑止しようと活動するNPO団体「パーレイ フォー ジ オーシャンズ」と海からプラスチックのごみをなくすプロジェクトをスタート。世界中のプロモーション活動でプラスチックを使用せず、ビーチクリーンを各所で展開するなど、日常から使用量を減らす姿勢を示す。
CORONA SUNSETS FESTIVAL 2018=写真 小山内 隆=編集・文