ファッションにおいてアニマル柄とくれば、何かとアクが強くなりがち。ヒョウ柄だったりゼブラ柄だったりと、身につける上でややハードルの高さを感じてしまう。
でも、こんな“アニマル”なら、我々オッサンだけでなく我が子にも幸せを届けてくれそうだ。
この黄金のネクタイ、投資家向けか、金融マン向けか
平日ノータイが当たり前の現代社会。それでもVゾーンは、男に与えられた数少ない自己主張の場であることに変わりなく、「名刺代わり」として機能する。
よく見ると雄牛(ブル)と熊(ベア)がプリントされたこのタイは、アメトラ名門の作で、単なるプレッピー的モノグラムでない遊び心を秘めている。
というのも、これらは、ブル=売り機運、ベア=買い機運を示す金融界の隠語で、矢印でそれを強調する。つまり見る人が見れば、マネーに明るい人物の名刺代わりに。ま、事実そうでもフェイクでも、突っ込まれれば話がはずむこと請け合いだろう。
背負えば我が子がもっと可愛く! まさに“一石四獣”!?
子供だからこそ似合うアニマルバッグ。バッグとぬいぐるみの一石二鳥、子供がより可愛らしく見えるという点を加味すれば一石三鳥のアイテムかもしれない。
ここ数シーズン、コレクションのテーマのひとつに「ミレニアルズ(1980〜’90年代生まれの世代)」をあげてきたドルチェ&ガッバーナ。写真映えするモノが好きな彼らをイメージしてか、これまで大人用のアニマルバッグもランウェイで披露してきた。
今回紹介するのはそこから派生したキッズ用。ファッションの英才教育にも役立つという点では一石四鳥、いや、アニマルだけに“一石四獣”か。
個性派揃いのアニマルデザインは、我々にとってイマイチ手を出しづらい部類だった。ただ、これなら子供たちと一緒に、ひとつのアイテムでいろいろな旨味を味わえそうだ。
清水健吾=写真 柴山陽平=スタイリング