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一緒に仕事をすることで、新たな魅力も発見できた


とはいえ、ビジネス上でもパートナーになると、不和のタネが増えたりはしないのだろうか? 仕事でぶつかると、家庭生活にまで尾を引きそうだが……。
有美さん「今のところ、ぶつかることはないですね。というのも、同じ魚屋ではありますが、やっていることが全く違うんですよ。私は魚のことは全くわからないのでノータッチですし、逆にイベントの企画や運営といったところは夫も私に任せてくれるので。お互いの得意な部分を信頼していて、その領域には干渉しない。なんとなく良い棲み分けができているんだと思います」。
和浩さん「妻がデキる人だっていうのは、一緒に魚屋をやる前から感じていました。でも、実際にやってみたら想像を超えてた(笑)。妻のプロデュース能力を全面的に信頼しています。それに、私が本当にやりたかった仕事を形にしてくれたことへの感謝もあります。だから、私は職人として彼女がとってきた仕事に全力で応えたい」。
以前は仕事の話をほとんどしなかったというふたり。互いの働きぶりを間近で見るようになり、新たな一面を発見することも多かったようだ。
有美さん「夫はすごく元気があって、人付き合いも上手。そういう印象をもともと持っていたんですが、仕事上での取引先とのやりとりなんかを目の当たりにして、より彼の人柄の良さが見えてきたように思います。ビジネスとはいえ人対人なので、やはり人に好かれることが大事。パートナーが誰かから信頼されているとか、好かれていることが実感できるのって、うれしいですよね」。


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