OCEANS

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【PM5:00】
 親子で作ったウマいメシを、大自然の中で

思いっきり遊んだら、腹の虫が鳴り始める。キャンプのメインイベントのひとつ、メシの頃合いだ。
「親子ともに待ちわびた時間ですよね。キャンプらしくバーベキューをしたり、ダッチオーブン料理と洒落込んでみたりと、思いおもいのディナーを楽しみましょう。大切なのは設営と同様、子供と一緒に料理すること。『火は危ないから』と子供を遠ざけるのではなく、しっかりと安全を確保すれば、意外なほどに料理をこなす子供の姿を発見できます」。


山中さんは筋金入りで、子供には“マイバーナー”を与えている。子供の作った料理を頬張り、大自然の中で噛み締める時間は、どんな料亭にも負けない贅沢だろう。
 

【PM8:00】
焚き火を、月を、静かに眺める。神秘的なキャンプ「夜の部」

メシを終えたら風呂を済ませ、キャンプは「夜の部」に突入する。
「定番は焚き火ですよね。ゆらゆらと揺れる火は、無性に惹かれるものがある。うちは僕よりも息子のほうがハマってます」。
山中さん親子の場合、天体望遠鏡を覗くそうだ。
「星座を探すのもいいけれど、月を見るだけでも楽しくて。月の見え方はさまざまで、赤い月もあれば、白い月もある。レンズを覗き込めば、普段はただの『丸い光』だった月に、クレーターがあるとわかる。子供にとっては神秘的な発見です」。

子供を寝かしつけたら、焚き火を囲み、夫婦の時間を過ごすこともある。
「他愛のない話から真剣な話まで語らいますよ。僕はいつも栃木から東京まで通勤していて、妻との時間も限られてしまっていますから」。
穏やかな火に照らされながら、夫婦の心の距離を詰める。多忙な日々を送っているふたりにとって、大切なひとときになるはずだ。


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