コンパクトで愛らしいスタイルに、小回りのきく駆動性。多くのファンを生んだHonda(ホンダ)の名作50ccバイク「モンキー」から、125ccにスケールアップした新作が登場した。
シリーズ共通の「シンプル」「コンパクト」「愛らしさ」といった不変的な魅力に、125ccの力強く扱いやすいエンジンが加わった新型モンキー。開発コンセプトは、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”とのことで、我々の目指すところとも一致する。
50ccのモンキーは大人が乗るとちょっと小さい印象だったが、排気量アップにともない、サイズ感もアップ。上下にボリューム感のある台形シルエットと、12インチタイヤの脚まわりで、モンキーらしい見た目はそのまま。コーナリングや不整地走行など、さまざまな状況での操縦性能と安定性を確保している。
スケールアップしたのはサイズだけではない。走る楽しさだってアガりまくりだ。125ccの4ストロークエンジンに、4速マニュアルトランスミッションを搭載し、市街地で発進・停止を繰り返すときには力強く、郊外のツーリングでは快適な出力を実現。
乗り心地が良くて、扱いやすいから、日差しと潮風を感じながらこいつで海沿いの道を走ったら、最高だろう。
カラーは存在感のある赤と黄色の2色展開。ツートンカラーの燃料タンクには、オールドウイングの立体エンブレム。レトロなエッセンスを採り入れた車体デザインは、往時のファンの心もわしづかみだ。
維持費やら実用性やらで大型バイクに乗るのは難しくても、こいつなら停める場所を確保しやすいし、かわいい見た目が妻にウケるかもしれない。
あらゆる要素が、オッサンの“今”に絶妙なほどマッチした新しいモンキー。バイクで走る根源的な喜びを忘れてしまった大人たちに、もう一度あの疾走感を思い出させてくれる1台だ。
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