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3つ目のメリットは「共感してくれる仲間が多い」こと。現在、役員を除く雇用者は日本全国で5460万人(総務省 2017年「労働力調査」より)。つまり、サラリーマンをしながら「好き」を発信することで、共感してもらえる可能性のある人が、日本の人口の半分くらいいるのです。
もちろん、それぞれ働き方や休日が違うので、全員に共感してもらうことは難しいですが、少なくともサラリーマンをターゲットにすれば、一定程度の共感者を期待できるので、情報発信していくうえでの強みとなります。

「サラリーマンこそ面白い」時代が始まる

僕もサラリーマンをしながら、週末に世界中を旅する様子を発信したことで、多くの旅好きのサラリーマンの方がブログや記事を読んだりしてくれるようになりました。
そうやって活動しているうちに、「旅好きのサラリーマンはただでさえ後ろ髪を引かれながら有休をとって旅行をしているので、会社の中で旅行の話がしづらい」という共通の悩みがあることがわかりました。
そして、旅好きサラリーマンの旅のナレッジシェアの場所としてオンラインサロン「リーマントラベル研究所」を立ち上げたのです。現在400人を超える方と、旅のテクニックだけでなく、旅に行く前の”社内調整術”などを日々議論しています。
『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』
これら、「安定した収入がある」「社会的信頼がある」「共感してくれる仲間が多い」という3つのメリットを持っているのは、サラリーマンだけです。そして、働き方改革で多少の時間ができ、副業解禁で環境が整った今、われわれサラリーマンは、将来「好き」を仕事にできる最大のチャンスが訪れているのです。
しかし、サラリーマンを続けながらやるのであれば、今は「好き」を育てる時期。それは難しいことはありません。「好き」をビジネス化せずにとことん打ち込むだけ。それができるのはサラリーマンだけです。
そして何よりサラリーマンであることの特権は、ノーリスクであること。給料と時間を投資して「好き」に打ち込んだ先に、たとえ失敗したとしても、本業があるわけですから路頭に迷うことはまずありません。
だから、とりあえず挑戦してみる。違ったらやめて、また違うことに挑戦する。それができるのもサラリーマンだけだと思います。
サラリーマンというワードがネガティブだった時代はもう終わりました。今の時代、サラリーマンこそ、最強の職業なのです。サラリーマンであることをフル活用して、とことん「好き」に打ち込んで、「好き」を育てましょう。
その先には「好き」を仕事にしている自分が待っているかもしれません。いよいよ「サラリーマンこそ面白い」時代が始まりました。
 
東松 寛文 : リーマントラベラー
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記事提供:東洋経済ONLINE


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