37.5歳から旅立つ、マネークエスト Vol.8前回、個別株で戦うための心得を学んだ我々。株のマネー賢者から、「資産のない初心者は、東証マザーズで成長の見込める会社に集中投資して、ウィークリートレードを繰り返す」というアドバイスをもらった。今回は、実践編だ。
「37.5歳から旅立つ、マネークエスト」をはじめから読む株のマネー賢者であり、相場の福の神こと藤本誠之さん。「初心者は少なめで、20〜30万円を目処に始めるといい」というアドバイスをいただいた。
しかし、どうやって成長が見込める会社を見極めるのか、購入した株はいつ売ればいいのか、そして、株スキルを上げるために取り組むべき事とはなんなのか。わからないことが多すぎる。
ということで、藤本さんに個別株による資産形成の実践的な奥義を伝授してもらった。
まずはパッと買ってしまうべし!
藤本さん曰く、「20万円ならマイナス10%下がった時点で損失を確定させても、2万円の損失。20万円の取引を10回やってみて、20万円分損するようなら、株には向いていないので止めたほうがいい」とのこと。
簡単に仰るが、普段の生活で20万円の買い物となれば、かなり迷う。そんなに頻繁に売買できる自信がないのも正直なところだ。しかし、それは大きな間違いだという。
「パッと買えばいいんですよ。極論ですが、買った瞬間に売れば損失は発生せず、かかるのは手数料だけ。買うという表現ですが、20万円の時計を買うのとは違うんです。それに、株は債券や投資信託などに比べて、圧倒的に現金化しやすい。利益や損失を考えなければ、急に現金が必要になったときにも柔軟に対応できます」。
確かに、急落などの危険性はあるとはいえ、倒産しない限りは資産価値がゼロになることはない。そう考えると、少しだけ気がラクだ。
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