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2018.07.18

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「ダカイン」創業者が考える、マウイの“多種多様”な魅力

かつてのハワイ王国の首都だったラハイナに残る歴史ある街並み。手つかずの自然。世界的ゴルフコースや高級リゾート、ハワイ最大の水族館を擁するなど、多様な魅力で旅のデスティネーションにしたいマウイ島。
また、世界最大の大波が立つ場所「ジョーズ」や最高の風が吹く聖地「ホキパ」などオーシャンスポーツの名所がある島としても知られる。
そんなマウイ島から、クオリティの高い製品を世界中へ発信する「ダカイン」。創業者であるロブ・カプランが語る、マウイ島の魅力とは。
 

マウイの素晴らしいところは
多種多様な遊び方がひとつの海で共存していること

エクストリームスポーツ愛好家を虜にするダカインは、浅いリーフでもボードをロストしないようにと、創業者であるロブ・カプランが自分用にサーフリーシュを作ったことからスタートした。
このときのダカインは、まだ会社というよりはほとんど趣味の延長で、サンダル製造を主な生業としていた。高品質なゴムとベルトを求めて台湾を歩き回っていたときでさえ、サーフポイントを見つけてはサーフィンを楽しんだという。
常にロブとサーフィンはひとつだったのだ。
ローカルに根付いたブランドを作り上げたことが幸せだと語るロブ。ダカインの次はフードトラックを率い新たな夢を追いかける。
’70年代後半。「自分が楽しいと思うことを仕事にしたい」と考えたロブはマウイに移住し、パイナップルの加工工場だったパウエラ・カナリー・センターに本社を作った。
商品はリーシュコードだけだったので、ビジネス的にはあまり利益にならず、何かほかに作るものがないかと探していると、ウインドサーファーからの要望でフットストラップを作ることに。それが大ヒットし、瞬く間にダカイン=ハイクオリティの代名詞となった。
ウインドサーフィンの成熟とともにクオリティの高い製品はマウイから世界に広がることになったのだ。
マウイの素晴らしいところは、オーシャンスポーツひとつをとってみても多種多様な遊び方が共存している、ということ。いがみ合うことなく協調し合い、ひとつの海で共存している。
ロブが新たに始めた「プレートランチ」。息子たちも同名でウェアブランドをプロデュースする。
「マウイの魅力あるカルチャーは、もともと住んでいたハワイアンや日本人、そしてウインドサーフィンの流行で移り住んできた白人など、多種多様な人種がベースになっていると思う。この素晴らしい環境、コミュニティがあるからこそダカインが成功し、今、自分たちのファミリーが存在している。感謝の気持ちでいっぱいだよ」とロブは語る。
今度はその恩返しにと、ロブは新しい試みを始めた。昔ながらのハワイカルチャーであるプレートランチを囲む時間を楽しんでほしいと、バラエティに富んだ食事を提供するトラックをローカルの人が集う憩いの場に提供したのだ。これは瞬く間にマウイ有数の人気スポットになった。
ロブの溢れる純粋な気持ちがダカインのときも、そしてこのフードトラックでも人を惹きつけてやまないのだ。
「ビジネスが成功したのも周りの人のおかげだよ」とボロボロのTシャツを着て優しい目で楽しそうに集う人々を見るロブに、さとうきび畑を錆びたピックアップトラックが走る、古き佳き時代のマウイにタイムスリップしたような気がした。
 
Thomas Servais=写真 岡崎友子=コーディネイト


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