「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」を最初から読む「若ぶってるのがイタい」、「自慢げな様子が出すぎていてイラっとする」など、なぜか世間の風当たりが強い、大人の男性によるSNSへの写真投稿。難癖をつけられないためには、SNSを利用しないのがベターなのかもしれないが、ライフログの一環として、自分の行動や思い出を写真に残して記録しておきたい人も多いことだろう。
そこで活用してほしいのが、料理や風景、自撮りなど、さまざまなジャンルに対応できる特化型の写真加工アプリだ。写真自体のクオリティを高めたり、意図が伝わる加工を行えば、見る人の印象もグッとよくなるはず。上手に使って、大人の男性ならではの「SNS映え」を追求してみよう。
美顔、背景ぼかし、合成など機能盛りだくさんの必須ツール
構図が良くない、背景に余計なものが写っている、光の加減で顔色が悪くなっている、そもそも老け顔だ……など、自分で撮った写真に不満があるものの、記録としてSNSに残しておきたいシーンって結構あるもの。こんなときに重宝するのが、多機能ぶりが魅力の写真加工アプリ「LightX」(
Android/
iOS)だ。
服の色だけを変えるといった加工ができるのも面白い。とにかく機能が豊富なので、最初に用意すべき写真加工アプリとしてオススメだ。
余計な部分をカットするトリミングや角度調整といった基本機能はもちろん、背景をぼかして見せたい部分の印象を強調したり、別の写真を合成したりといった高度な加工も簡単な操作で行うことができる。顔のシミやクスミを自動的に除去する“美顔”モードを使えば、ちょっと疲れ気味の表情も快活に見せられるのが良いところ。撮影テクに自信がない人も、このアプリを使えば、SNS映えする写真を簡単に作成できるだろう。
美味しいものはさらに美味しく、そうでないものもそれなりに魅せる
大人の男性がSNSに投稿したくなる写真の中でも、特に気を遣いたいのが「料理」系。せっかく素敵なものを食べたのに、上手な写真が撮れなかったために、その魅力が伝わらなかったというのは残念なものだ。自分が味わった通り、もしくはそれ以上に“美味しく魅せる”料理の写真を撮りたいなら、「Foodie」(
Android/
iOS)を使ってみよう。
「食通」という名が示すように、料理の写真をより“美味しく魅せる”機能に特化しているこのアプリ。料理のジャンルや場所にあわせて選べる30以上のライブフィルターが用意されており、フィルターの効果を事前に確認してから写真が撮れるようになっている。さらに、料理の写真には欠かせないものの、上手に撮るのが難しい真上からの撮影をサポートする「ベストアングル」機能が用意されているのも魅力。静かなレストランなどで、周囲に迷惑をかけずに写真が撮れる無音モードもうれしい配慮だ。
意外とセンスが必要な「コラージュ写真」を上手にまとめる
写真をSNSに投稿する際にやってしまいがちなのが、大量の写真の連投。投稿した当人は記録のつもりでも、似たような写真がタイムラインを埋め尽くすのは、見ている側にとっては結構わずらわしいものなので、注意したいところだ。
こんなときに役立つのが、複数の写真を1枚にまとめる「コラージュ」の技法。スマートフォンに標準装備されているカメラアプリにもコラージュ機能が用意されているものもあるが、パターンの数に限りがあるほか、バランス調整など編集機能が限られている場合が多いのが残念なところ。より見た目が素敵なコラージュ写真をつくりたいなら、専門アプリの「Pic Collage」(
Android/
iOS)がオススメだ。
基本的なコラージュのパターンが豊富に用意されているだけでなく、フリーレイアウトでのコラージュや、文字、スタンプなどを使ったデコレーションが簡単にできる点が大きな魅力。誕生日、父の日などイベントごとにデザインされたテーマ別のパターンが常時追加されるのもうれしい。さらに、完成したコラージュ写真をカードやスマホケースに印刷するオプションサービスも用意されている。子供の成長を思い出として残すのにも役立ってくれそうだ。
写真をアーティスティックな「作品」に変えてくれる優れもの
そもそも、実は自分が撮った写真をSNSに投稿することに、なんとなく抵抗がある男性って多いのでは? 写真のテクニックに自信がない、自分の姿を“そのまま”の状態で人前にさらすのが恥ずかしい……など、理由は色々あるだろうが、それでもSNSに参加していると、ビジュアルを含めた投稿が必要になる場合もあるはず。そんなとき、意外と重宝するのが、この「Prisma」(
Android/
iOS)だ。
月額220円~の有料サービスを利用すれば、高画質(HD)保存や、より多くのフィルターも利用可能。無料の範囲でも十分楽しめる
写真を加工するアプリの中でも、特にトリッキーな加工ができることで知られるこのアプリ。AI(人工知能)を応用し、抽象画や風景画など、さまざまなアーティストの作風を模した加工を施してくれる。フィルターによっては、まるで絵画のような仕上がりになるのが面白いところ。これならば、写真というよりも「作品」を紹介するような感覚で投稿ができるはず。かなりインパクトが強いビジュアルになるので、仲間の注目もひけるだろう。
周囲から“イタいオッサン”呼ばわりされるのは癪に障るが、やっぱり男だって「SNS映え」を気にしたいもの。どうせなら今回紹介したアプリを使い、思う存分写真を盛りまくってみるのも一興。“イタさ”を超越した、自分ならではの世界を追求すれば、良い意味での注目度もアップするはずだ!
文=石井写郎