アウトドアスポーツが求めた機能性や快適性はもちろん、そのデザインや素材感が、今、街が求めるファッションに必要なのだ。そんな街着=シティウェアにふさわしいアウトドアウェア、つまり「街着として期待値以上に使えるアウトドアウェア」を探ってみた。
今回ご紹介するのは、
ハイテクのトレイル&トレランシューズ、
ポケット付きのウォーターショーツ、そして
小型ウエストバッグの3アイテム。
①街着として期待値以上な「ハイテクのトレイル&トレランシューズ」
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
アウトドア界の巨人ザ・ノース・フェイスは、トレラン向けの製品も充実している。ミドル〜ロングレース向けの「ウルトラ エンデュランスⅡ」のゴツいデザインは、今流行のダッドシューズに通ずる!?
City Style
トレイルシューズとトレランシューズは、その名のとおり野山を走るために開発されたもの。その独特の機能美とデザインは、例えばカジュアルセットアップのハズしにもピッタリなのである。
HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)
「マシュマロの上を歩いているみたいなんだよ」と称される抜群の履き心地を誇るホカ オネオネのシューズ。トレイルランニング用に開発された「スピードゴート 2」は、ストリートスタイルとの相性も抜群だ。
INOV-8(イノヴェイト)
ブラックとブルーの切り替えが印象的なトレランシューズは、2003年にイギリスで誕生したツウ好みなブランドのもの。東京の人気ファッションブランドがコラボするなど、そのモノの良さは折り紙つきだ。
②街着として期待値以上な「ポケット付きのウォーターショーツ」
PATAGONIA(パタゴニア)
“夏パタ”の定番として、高い人気を誇る「バギーズ・ショーツ」。素材は速乾性を備えたサプレックス・ナイロンで、メッシュのライナー付き。街着としても水着としても使える万能ショーツの代名詞である。
City Style
ポケットの付いたウォーターショーツは、海や川などのアウトドアフィールドで使うだけではもったいないほど機能的で使いやすい。汗をかいても水に濡れてもすぐに乾く速乾性があり最高だ。そして、チャーミングな配色や柄が、夏のシンプルファッションの良きスパイスになってくれるのだ。
COLUMBIA(コロンビア)
ナイロン製のウォーターショーツは、水陸両用で使える優れモノ。写真のビーチアンブレラの柄をはじめ、ポップな4つの柄から選ぶことができる。リーズナブルプライスだから、複数買いしたい!
GRAMICCI(グラミチ)
山に強いグラミチが作ったナイロン100%の「ギアショーツ」は“水に強いグラミチ”である。フロントポケットは大容量で、キーやカラビナを装着できるDカンも装備。8色のカラーバリエーションも魅力的だ。
③街着として期待値以上な「小型のウエストバッグ」
L.L. BEAN(エル・エル・ビーン)
財布やサングラスなどの収納に最適な容量の「ストアウェイ・ヒップ・パック」。素材はナイロンのリップストップで、バックパネルはメッシュ。5色のカラーバリエーションがある。
City Style
ウエストバッグの斜め掛けスタイルは、1990年代の東京の若者たちのストリートファッションから始まったといわれている。でも最近は、本来の用途どおり、小さめのやつを腰に巻くのが新鮮とのこと。うーむ、ここがファッションの面白いところ!
GREGORY(グレゴリー)
OC世代なら1度は手にしたことがあるアウトドアバッグの王様ブランド。その名作「テールメイト」を小型化したような「テールランナー」は、今の気分にドンピシャ。
NORRØNA(ノローナ)
スウェーデンの老舗アウトドアブランド、ノローナの「ビティホーン ヒップバッグ」は、7つのポケットを備えた機能的なモデル。グレー1色のカラーリングが都会的な雰囲気だ。
鈴木泰之=写真 諸見里 司=スタイリング 勝間亮平(masculan)=ヘアメイク