ワードローブにあってしかるべき夏の定番服を、我々と等身大の普通の人々が着回す。
同じアイテムでも、着る人間や合わせるモノ、コーディネイト次第で、こうも印象が変わるのだ。
今回、4人のOCな大人たちが着回すのは「無印良品」のボーダーTシャツ。
着回しアイテム:「無印良品」のボーダーTシャツ
雑貨から家具、食品、はたまた住宅まで幅広く手掛けるブランドだが、アパレルにも根強いファンは多い。なかでも迎える季節のロングセラーとなっているのが、オーガニックコットンの太番手糸を用いて作られたポケット付きの1枚。製品洗いが施されており、初めて袖を通したときも、たくさん洗濯したあとも楽しく気持ち良く着られる。
スタイル① マリンの清涼感を残しながら色選びで“脱ステレオタイプ”
アイテムだけを見ると典型的なマリンルックに収まりそうなところ。が、王道のネイビーを使わず、ジャケットはベージュ、ボーダーのラインはグリーン、スニーカーはピンクといった“海”ではない色を選んで、渋みのある都会的な雰囲気に。
ウェブデザイナー
深澤秀和さん(37歳)身長174cm、体重70kg。近頃は、新婚ホヤホヤの妻と夫婦水入らずで美味しい飲食店を訪ねるのが休日の楽しみ。その一方、2世の誕生も心待ちにしている未来のオトーチャン。
スタイル② サイジングとシルエットで新しい雰囲気に
ボーダーTシャツにカーディガン、チノという何の変哲もない組み合わせも、ゆるいサイジングのトップスやワイドシルエットのパンツをチョイスすることで、ただのお利口さんに収まらない今年らしいルックスになる。
アパレルデザイナー
川口大輔さん(42歳)身長180cm、68kg。1歳の息子を持つ父であり、早々に仕事を切り上げては、自慢の料理の腕を振るって家族に毎晩夕食をこしらえる。週末はジム&子供との公園遊びで汗を流す。
スタイル③ その持ち味を活かして1枚着で素直に楽しむ
いい具合に主張するボーダーの持ち味を活かし、1枚着でシンプルにコーディネイトするのもいい。ボトムスはデニムでもチノでもいいが、ここではスウェットパンツとの合わせでヌケ感のあるコンフォートスタイルを実践。
グラフィックデザイナー
永野有紀さん(36歳)身長182cm、体重76kg。昨年、妻とともにデザイン事務所を設立。女性ファッション誌や人気ショップのシーズンカタログ、写真集などでアートディレクターとして活躍する。
スタイル④ 旬のセットアップスタイルにスパイスとして投入してみる
顔立ちやヒゲ、大柄な体格などからイカつい印象を漂わせる人が、優しく爽やかなイメージのボーダーを選ぶと、その意外性が実は調子良くハマったりするもの。さらに今っぽさを求めるなら、トレンドのカジュアルなセットアップに合わせるのもオススメだ。
画家
高木耕一郎さん(43歳)身長178cm、体重75kg。ペインティングや刺繍を用いたアート作品を得意とし、有名ブランド&ショップへのデザイン提供も多数。スケボーしてからの銭湯が最高のリフレッシュタイム。
松村隆史=写真 梶 雄太=スタリング 宮田靖士=ヘアメイク