ショップで個性の強い服を片手に、買おうかどうか悩んでいると、スタッフに「この服、実は何にでも似合いますよ」と言われたことはないだろうか? きっと誰もが一度や二度、そんな経験はあるはずだ。
しかし、魅惑的なこのセリフ、本当なのか? その真偽を確かめるべく、都内の人気セレクトショップ8店のスタッフに、クセのある服を実際に着回してもらった。
ハリウッド ランチ マーケット編はこちら今回は、
ディストリクト ユナイテッドアローズの森山真司さんが登場。「カラー ビーコン」のアロハシャツを、4種類のパンツで合わせたスタイリングを披露する。
着回した服
「カラー ビーコン」のアロハシャツスナップボタン、裾のドローコード、裏地に総メッシュといった、カラー ビーコンらしいアレンジを利かせた、アウターライクな仕上がり。袖から裏地のメッシュがはみ出しており、1枚で着てもレイヤードしているような見た目。
着回し① デニムにも
「はき慣れたウォッシュデニムにアロハシャツ。相性がいいのは当然ですね。ただ、若いときならそれだけでもいいかも知れませんが、大人っぽく見せるならジャケットをプラスしたいですね。柄×柄の重ね着で遊び心もしっかりと」
着回し② チノパンにも
「シンプルなチノパンももちろん合いますが、こんな個性的なチノもいけますよ。ただし、ロールアップで軽快感を加えます。色でコーディネイトに統一感を持たせておけば、クセの強いアロハは逆にいいアクセントになります」
着回し③ ミリタリーパンツにも
「着こなしには季節感も重要で、シャンブレーのカーゴパンツなら見た目も涼しげ。シャツのフロントを開けて着るならインナーのTシャツは無地よりインパクトのあるものを。難しく考えず、トライしてみると意外とハマるものですよ」
着回し④ 短パンにも
「ショーツをはくときに常に念頭に置いているのは、トップスには必ず長袖を合わせるということ。羽織りをレイヤードさせることで、単調にならず着こなしに奥行きが生まれます。足元はスニーカーではなく革靴がスマートですね」
着回した人
「ディストリクト ユナイテッドアローズ」セールスマスター
森山真司さん(49歳)
業界きっての洒落人として各世代から厚い信頼を得る森山さん。最近はストレンジャーシングスの影響もあって『スター・ウォーズ』熱再燃。本気でジェダイマスターを目指している、とか。
志賀俊祐、中野 理、恩田拓治=写真