「働く服改革」 Vol.1
働き方改革はもちろん大事。でも、そのためには「働く服改革」 も同じくらい大事。だってこれからの季節、 日本のビジネスマンを取り巻く環境は過酷だから。
照りつける太陽 にまとわりつく湿気。敵は競合企業だけではない。見た目もパフォーマンスも“いつも以上”を発揮できる仕事着とは何か? オーシャンズ的、本当にクールなクールビズを考える。
何かと使えるビジネス服の代表といえばネイビースーツ。スタンダードに着ればシーンを選ばず、合わせ方次第でカジュアルに見せることもできる。ゆえに1着はクローゼットに用意しておきたい存在だが、ただの“いいスーツ”では暑さにまでは勝てまい。
では、仕立ても良く、暑さを和らげる気立ての良さも持った万能型はないものか? と、信頼の紳士服ブランドとして長い歴史を持つ6つの老舗から、最新の“技巧派”をピックアップした。
ブルックス ブラザーズの「ブルックスクール」
ウール100%でどこまで快適にできるかの挑戦
機能素材を採用したコンフォートスーツやセットアップは今どきたくさんある。でも、いかにも化繊な素材感は、ビジネスシーンにおいて躊躇することもある。今年創業200周年を迎えたブルックス ブラザーズが日本の気候に対応すべく開発した「ブルックスクール」シリーズは、そんなジレンマを解決してくれる。
イタリアの名門生地メーカー、レダ社が織り上げたブルックス ブラザーズのエクスクルーシブ生地を使ったこちらのラインは、ウール100%ながら通気性、ストレッチ性、撥水性、軽量性、防シワ性に優れるという技巧派。もちろん、ウール100%だから見た目はあくまでいつものブルックス ブラザーズだ。
上質さを保ちながら得た快適性。立場がそれなりになってきたオッサンにとって、この両立はありがたい。
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