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2018.04.19

ファッション

その手があったか! 逆転の発想で生まれた快適プロダクト4選

使えば使うほど輝きを増すシルバーアクセサリーに、前に“押す”スーツケース……逆転の発想が我々の日常を楽しく、豊かにする。
ありそうでなかった、意表を突いたアイテムたちが、それを実感させてくれる。
 

使うほどにピカピカ。嘘のようなホントのシルバージュエリー?

リング4万6000円、バングル9万8000円/ともにアーロンアンダーソン×ビームス プラス(ビームス プラス 原宿 03-3746-5851)
うっかりシルバーを着けたまま温泉に入ったことはないだろうか。あっという間に真っ黒になって残念な気持ちになる。これは硫化という化学反応によるもの。
さてこの黒いリングとバングルも実はシルバーだが、独自の手法で初めから黒化させている。その黒ずみは皮膜なので着用によって剥げていく。結果、本来のシルバーが出現するという“逆経年変化”を楽しめるのだ。ナバホのデザイナーの斬新な稲妻モチーフゆえに、ヘビロテの末、あっという間にピカピカになってしまいそうでもあるが。
 

パッチワークだけどデコボコじゃないそのワケは?

22万3000円/ベルヴェスト(エリオポールメンズ銀座 03-3563-0455)
実はかなりニッチな話だ。プレッピー愛好家をくすぐるパッチワークのジャケットやシャツ。これは、裏側の縫い代が段差となり、ゴロゴロする。ゴロゴロを解消するには裏地が必要なのだ。翻って裏地なしで仕立てる場合、ゴロゴロは諦めねばならない。

が、ベルヴェストのそれには、裏に段差が見当たらない! このバリアフリーを実現したのが、シャツ並みに薄いファブリックに施した、織り柄と見紛うほどの精緻なプリント技術。しかも縫製の難しい薄生地を、見事一枚仕立てに。アンコンジャケットのパイオニアともいわれる名門サルトリアの底力をここに見たり。
 

引いていたものを押してみると、いろんな発見がある?

H76×W48×D49cm[セットのサイズ]16万8000円/バガブー(バガブージャパン 03-6712-6072)
スーツケースを引いていると、空港のゲートやホテルの扉にぶつけてしまうことがある。何せ後ろにあるからね。ならばいっそ、目の前で押してみたら? このアイデアを実現したのが「バガブー ボクサー」。
片手でOKの安定した“押し心地”は、バギーメーカーとしてのノウハウを注いだものと聞いて納得。シャーシ、白のトラベルケース、黒のキャビンケースは取り外し可能。短期間の旅行ならシャーシ&キャビンケースという組み合わせでも。押してみて得られたのは思いがけない安心感。不安要素を少なくするのが、旅を楽しむ秘訣ですから。
 

山での“あの”悩みの種もこれで万事解決?

直径11.9×H5.8㎝ 480ml 1250円、箸2000円/ともにベルモント(ベルモント 0256-36-1081)
トレッキングや登山のときって箸の置き場所に困らない? オートキャンプ場のように平らな地面はほとんどない。傾いたシェラカップの上に箸を置いた途端、コロリといくわけ。まあ土が付こうが服で拭うだけで別に気にもしないのだが、コロリしなけりゃそれはそれでありがたい。
ちょっとした、しかし画期的なアイデアで箸の居場所を作り出したのがこちら。金物製造の聖地、新潟・三条市に居を構えるベルモントのシェラカップ「レスト」である。ハンドルの根元を段違いにしただけだが、ここに箸を引っ掛けるのだ。大げさじゃなく、これは発明でしょ!
 
自由な発想がどれほど大切か、そこから生まれたアイテムが、どれほど面白いか、これらのアイテムを手にすればよく分かる。小さな笑顔や幸福感の積み重ねで日常は劇的に変わるもんだ。みなさんも、ぜひ試しあれ。
 


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