「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」を最初から読む働く男にとって、1日の始まり&締めくくりとなる通勤は、仕事のモチベーションやパフォーマンスを左右する重要な時間帯だ。できる限り快適かつ有効に活用したいものだが、混雑する車内や不意の遅延発生など、快適な通勤の妨げとなる要素が多いのも事実。
フレッシュマンが通勤に参加する新年度ともなれば、ストレス対策も入念に行いたいところだろう。そこで今回は、遅延対策から移動時間の有効活用まで、通勤のストレス解消に役立つアプリを紹介しよう。
イベント開催などの“異常な混雑”も察知。通勤に便利な機能が満載
都会の通勤で、最も煩わしいのが混雑や事故などのトラブルによる列車の遅延。あさイチで会議や打ち合わせの予定があるときに、乗っている列車が遅延となれば、ストレスも相当たまるに違いない。そこで役立つのが、「Yahoo!乗換案内」(
Android/
iOS)だ。
通常の経路検索アプリとしての機能が優れているのはもちろん、遅延などのトラブルがあった場合、トラブル発生中の路線を迂回する経路検索をすぐ行える点が、かなり便利。さらに駅から目的地までの徒歩ルートや時間も考慮した検索をしてくれるので、所要時間の予測が立てやすいのも魅力だ。イベント開催などによる“異常な”混雑を予報してくれる機能もあるので、GW前後のようにイベントが多い時期の通勤も安心。遅延によるストレスをなるべく軽減したい人には特にオススメしたいアプリだ。
あえてハードな道のりも選べる、自転車のルート検索アプリ
節約と健康増進の両方にメリットがある自転車通勤。自宅から最寄り駅まで、といった部分的な自転車通勤であれば、結構多くの人が実践しているのではないだろうか。そこで気になるのが「今、走っているルートが本当に“最適”なのか?」という問題。自転車通勤の、より良いルートを見つけたいなら「自転車NAVITIME」(
Android/
iOS)を試してみよう。
目的地までの最短ルートがわかるのは当たり前。有料サービス(月額200円~)を利用すれば、裏道優先や起伏(坂道が多い/少ない)といったシチュエーション別でルート検索できる点が大きな特徴。自宅から駅までの短い距離を、ばっちり筋トレに活かしたいなら、あえて坂道が多いルートを選ぶというように、距離だけでなく目的に沿った“最適”なルートを選ぶことができる。もちろん長距離の自転車移動にも便利なので、趣味のサイクリングにも活用してほしい。
満員電車での痴漢冤罪被害防止にも役立つ? ニュース読み上げアプリ
混雑する通勤列車の中では、新聞や雑誌を読むことができないばかりか、時間帯によってはスマートフォンの画面を見ることも困難な場合もある。うっかりスマホをいじろうものなら、状況によっては痴漢冤罪のリスクも心配だろう。そんな状況でも時間を有効活用し、最新のニュースをチェックしておきたい人には「朝日新聞アルキキ」(
Android/
iOS)が便利。
アプリを起動するだけで、最新の主要ニュースを音声読み上げしてくれるので、スマートフォンの操作ができないほど混雑する車内でも、必要な情報をキャッチできる。月額240円の課金で、主要ニュース以外の記事を読み上げたり、ジャンルの指定を行ったりすることなども可能。バックグラウンドでの読み上げにも対応しているので、他のアプリを使いながらニュースを聞くこともできる。
面倒な遅延証明書の取得も、アプリから簡単に行える
列車の遅延で遅刻した場合、鉄道会社が発行する「遅延証明書」の提出が必要になる会社も多いが、駅で配られる証明書を受け取るのは結構面倒なはず。また、受け取る間のロスタイムで乗り換える列車を逃してしまっては、溜まるストレスも倍増というものだ。そこで備えておきたいのが「遅延証明書」(
Android)。
首都圏の主要鉄道会社がネット上で発行する遅延証明書を、即座に取得するために役立つアプリだ。ひとつのアプリで複数の鉄道会社のものが取得できるので、乗り換え通勤をしている人には特に便利。取得した証明書をメールやメッセンジャーアプリで送信することもできるようになっている。遅延証明書の取得が面倒で、遅刻の回数が増えてしまっていた人も、このアプリを使えば勤怠の印象を良くすることができるかも。
毎日通いなれている通勤経路なので「アプリなぞ不要」と思っている人もいるだろうが、当たり前を見直すことで暮らしの快適さは大きく変わるもの。
働く男としてのレベルアップを目指すためにも、これらのアプリを有効活用し通勤環境の改善に乗り出してほしい。
文=石井鉄郎