特集「男はどうして旅に出るのか?」
いよいよ春到来、ゴールデンウィーク(GW)に向けての行楽シーズンがやってくる。今年はどこへ出かけようか、だれと楽しもうか、思い立った瞬間から旅の始まり。だがしかし、そんな心震わせる旅だからこそ、思わぬ事件が起こるもの。今回はそんな旅にまつわる事件簿だ。
非日常な時間・空間を堪能できる旅。しかし、慣れぬ場所、浮き足立った心情からか、赤面ものの失敗をしたり、思わぬトラブルに巻き込まれてしまったりすることもある。そこで、既婚男性215人に「旅の失敗談」にまつわるアンケートを実施。そんなかき捨てられた“恥”から厳選した失敗エピソードを集めてみた。同じ轍を踏まないため、痛すぎる彼らの失敗から学んでいただきたい(協力:fastask)。
準備不足が命取り! 自由な旅=無計画な旅、にあらず
まず紹介したいのは、「諏訪湖花火大会のあと、帰り道でどこか泊まれるだろうと気楽に考えていたんです」という38歳男性のこんな声。
「いざ花火大会が終わって、クルマを走らせたんですが、それが全然空いてない! 高速のインターごとにわざわざ降りて確認したのですが、どこも予約で一杯……。甘くみてました。結局そのまま夜通し走って家まで帰ってきてしまいました」。
「翌年は反省を活かして大会会場から徒歩圏内の宿を予約しました」とのこと。自宅に着いたときの安堵と徒労感、お察します。
同じチケットをもう1枚……心も財布も地味に痛かった
続いて、音楽好きの28歳の男性。大切な時間が不意の出来事で台無しに、というお手本のようなパターン。
「ひとりで野外フェスに参加するべく、有休をとって北海道に。でも、自宅にチケットを忘れてしまいました……。郵送では到底間に合わないため、泣く泣くオークションサイトで2枚目のチケットを入手。悲しい思い出です」。
オークションで即日入手、というのが今っぽい。というのはさておき、「それがないと旅行が始まらない」というモノに限って、忘れてしまうもの。寄せられたコメントには、「パスポートを自宅に忘れた」(41歳)とテッパンながら、悲惨な結果が待っているエピソードも多くあった。くれぐれも、家を出る前にチェックすべし。
危うく新聞沙汰! まさか自分の子供が……
少し間違ったら名探偵が登場してしまいそうなエピソードも。子供ふたりを連れて有名なお祭りに出かけたという43歳の男性が遭遇してしまった出来事がこちら。
「そのときはあまりに混雑していたのと、好奇心旺盛な下の子に気を取られてしまって……。ほんの少しの時間、目を離した隙に上の子がさらわれてしまった。子供をペアルックにしていたおかげで、周りの人の記憶に残っていて何とか見つけられたましたが、危うく誘拐騒動に巻き込まれるところでした」。
こんな絵に描いたような事件も起こるのが旅先。大勢の人が集まる場所では危険が増える、という最たる例である。
一文字違いで400km差。気づいたら国が違ってた!?
勘違いはときに、大きく予定を狂わせる。そんな経験をした36歳。
「ジェノバ行きの飛行機のチケット取ったつもりがジュネーブ行きだったことがあります。やらかしました」。
「ジェノバ(Genova)」と「ジュネーブ(Geneva)」のスペルはわずか1文字違い。しかし、ロマンチックな海港都市と、時計をはじめとする産業都市という大きな違い。そして、400km弱の距離の差が。行ったら行ったでどちらも楽しめる都市だとは思うが、なかなかなヘビーな勘違いである。
旅先でのケンカは要注意。レディの扱いにはお気をつけて。
家族旅行は賑やかで楽しいが、パートナーに気を配ることも重要。楽しい旅行には、それなりの配慮が必要になる。喜ばせるつもりで計画した旅行も、ちょっとした失敗が原因で悲しい思い出になってしまうことも。新婚旅行の思い出を語ってくれた40歳男性のお話もそんな一例。
「京都へ新婚旅行に行ったのですが、歩くスピードが違ったので、つい『もっと早く歩けよ』と妻に言ってしまったんです。そしたら、一言『一生忘れないから』と告げられました」。
「それ以来歩くスピードには細心の注意を払っています」とのこと。妻は、これからの人生の歩みも心配になってしまったのか。この辺りの配慮も忘れないようにしたい。
予期できぬこともあるが、およその失敗はカバーできるもの。楽しい旅行が一変しないためにも、事前の計画や気遣いはくれぐれもお忘れなく!
文=フジ・アマネ