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2018.03.27

ファッション

日常に刺激が足りないと感じているなら、こんな服

気を抜くと陥るコーディネイトのマンネリ化。それどころか、つい同じ服ばかり選んでしまう自分がいる。
打破するために奇抜な服を買う、というのは違う気がするけど、ちょっとした刺激が欲しいのは本音だ。
 

マンネリ打破に効果的なトッズのレザージャケット

47万3000円/トッズ(トッズ・ジャパン 0120-102-578)
トッズの新作ジャケットはどこからどう見てもGジャンだが、実はラムスキン素材。つまりオールレザーなのである。デニムの生地目をデジタルプリントし、ハンドペイントでアタリを再現。その出来栄えに驚かされるが、本来レザーシューズの匠ブランドであることを考えれば当然のワザなのかも。普通な見た目で驚きがある。こういうのが、僕たちにぴったりの刺激なんじゃないかな。
 

ダンヒルのニットがシルクのイメージを覆す

7万6000円/ダンヒル 03-4335-1755
ツヤツヤ、ツルツルなんて形容がぴったりのシルク。光沢と滑らかさが素材の特徴という点に異論はないだろう。このニットもシルク製というが、本当にそうなの? よく見るとムラがあって、光沢もあるけど武骨さを感じる。

理由は素材。野生の蚕が作った繭=ワイルドシルク、いわば「天然物」を使っているのだ。桑の葉のみで育つ養蚕ものとは異なり、さまざまな葉を食べてたくましく育った繭から紡いだ絹糸は、節があって繊維の太さもまちまち。いわばジビエ的な味わいがある。デニムに合うラフさと着心地の良さを兼備するニット。シルクロードの終着点のひとつ、英国の名門ゆえの出来栄えか。
 

定番インナーだったあいつがスリードッツの手により表舞台に!

2万4000円/スリードッツ(スリードッツ青山店 03-6805-1704)
アメカジ世代のアタマには、サーマルはライダーズやネルシャツのインナー、というイメージがある。薄手で身体にフィットするコットン×ポリエステルのアレ。生成りを選ぶか杢グレーを選ぶかはお好みで。ちょっと覗いたときにアメカジ感が増すという点で実に重宝したものだった。
で、こちらのサーマル。地厚で、Vガゼットや身頃脇の切り替えはまんまスウェットのデザインを踏襲。お馴染みLAのカットソーブランド、スリードッツのもので、この形でのサーマルは初登場なんだとか。中にTシャツやBDシャツを着てサマになる感じ。この春のトップスの先発チームに選ばれそうな予感。
 
奇抜なアイテムを手にしなくても構わない。馴染みのあるヤツだけどいつもとちょっと趣が異なる、ぐらいで十分。そんなアイテムであればきっと手に取りやすいだろうし、さりげなく変化もつけられる。試す価値は大いにあるはずだ。
 
中村利和(BOIL)=写真 松田有記=スタイリング


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