2005年に誕生したセイコー ガランテは、“自己の解放”をコンセプトに、国産時計では稀少な大胆な個性とストーリーを感じさせる世界観に磨きをかける。センシュアルでラグジュアリーなスタイルは大人の男心を秘めている。
どんなにワルぶっていても性根は優しかったり、あるいは大人しい外見にもかかわらず、内には大いなる野心を秘めていたり。単純なようで複雑な対極を、男なら誰でも併せ持つのかもしれない。そしてその振り幅が大きいほど魅力も増す。
「セイコー ガランテ」が示すふたつの個性はそんな男の理想像だ。
破壊の美学は新たな創造へとつながる
スプリングドライブ
「SBLA105」
SBLA105は、創世記の楽園をモチーフにした蛇とりんごのグラフィックをベゼルに配し、安寧の世界をイメージさせるデザインにあえてクラッシュを入れることで、破壊によって得る満足やエゴイズムを表現する。
多層構造の文字盤は、渦巻きパターンのギョーシェを施した下板を露わにし、中板と上板に大胆に入った裂け目が衝撃の大きさを演出。さらにえぐり取られたケースやひび割れたパターンを入れた風防など細部までこだわっている。
重なり合う2本の針は2人のシルエット
メカニカル
「SBLM009」
それとは対照的なもう一本のSBLM009は、ブランド名の頭文字である“G”をグラフィカルなオープンワークで施した文字盤が万華鏡を思わせる。合わせ鏡のようなそのデザインは仲睦まじいカップルの姿のよう。さらに女性記号と男性記号をそれぞれ象ったGMT針と秒針のコンビネーションも微笑ましい。
さてこのふたつの個性のどちらにあなたは惹かれるだろう。それは普段隠されていた本音をさらけ出すことになるかもしれないし、あるいは自分にはないものへの憧れがその一本を選ばせるかもしれない。
いずれにしてもそれは男にとっての理想像であることに間違いはない。そして腕に着けた瞬間、いい男の理想と現実は一致するのである。
【問い合わせ】セイコーウオッチお客様相談室︎0120-061-012www.galante.jp星 武志(エストレジャス)=写真 柴田 充=文