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2018.03.11

ライフ

大人になってより顕著に!? これだけは譲れないマニアックな蒐集モノ

大抵のことは家族ファーストなオトーチャンでも、譲れない、やめられない蒐集アイテムがあるはずだ。出逢ったら最後、制御不能な物欲がムクムクと。そして、気づけばまた手に取ってしまう。
きっと家族の理解は得られないだろうけれど、どうぞご安心を。ファッション関係者の間でもそんな大人は多い。そこで、彼らがコツコツと集めてきた無限の美学やロマンが詰まったアイテムをここに披露してもらった。
 

業界随一のヴィンテージ好きが惚れ込んだハワイのテーブルセット

ピッグ&ルースター ディレクター
栗田裕一さん(40歳)

昔から古着やヴィンテージが好き。だからこそ、このアイテムを集めだしたのも自然の流れとと話す栗田さん。
「ハワイを訪れた際にはいつもハワイアンテイストなアンティーク陶器を購入しています。フラワー柄のハンドペイントが施されていて、いずれも’60年代のカリフォルニアメイドなんです」。描かれる花の種類もたくさんあり、コレクター魂に火をつけるのだとか。
 

寺社巡りに欠かせない御朱印をスタンプラリー感覚で

ギャップ PR
井上吉太郎さん(36歳)

井上さんは国内旅行が趣味で、よく神社や寺院巡りを行うのだそう。その際欠かさないのが、御朱印をもらうこと。「目的はあくまでもご利益祈願ではなく、思い出作り。感覚としてはスタンプラリーに近いですかね。今の時代ならインスタなどのSNSが主流だと思いますが、こんなアナログな遊びも風情があっていいですよ」。
 

アート性、時代性がにじみ出るヴィンテージポスター

ロンハーマン メンズPR
福本宏二さん(29歳)

ロックシーンにおける伝説のプロモーターとして知られるビル・グラハムに影響を受けたという福本さん。「彼の生きた軌跡を巡る旅としてサンフランシスコを訪れた際に出会ったのが、フィルモアというライブハウスで売られていたヴィンテージのポスター」。それがきっかけで、今でも敬愛するアーティストや作家のポスターを集めているという。
 

決して貼られることのないスケートブランドのステッカー

スタンダード カリフォルニア PR
原田直俊さん(40歳)

スケートカルチャーが大好きな原田さんが集めるのが、スケートブランドのステッカー。なかでも、今もなお特別な存在と語るのが、’80年代のスケートシーンを席巻した伝説のブランド、パウエル ペラルタのもの。「そのオリジナルステッカーは本当に大切な宝物。現在はコレクターズアイテムとなっているだけにますます捨てられない逸品です」。
 

愛くるしい表情やフォルムにやられた日本の伝統的オブジェ

ムロフィス ディレクター
中室太輔さん(36歳)

2年程前、ビームスでたまたま見つけたというだるまのオブジェ。「独特なフォルムに僕自身の姿も重ね、不思議と惹かれてしまい、購入しました(笑)。最近では、地方の行く先々でご当地モノや珍しいデザインのだるまを蒐集しています」。飾り物としてはもちろんのこと、縁起物でもあるため、願掛けや祈願も行っているんだとか。
 

会話のネタにも名刺代わりにもなる懐かしの缶バッジ

バーニーズ ニューヨーク PRチーフマネージャー
矢野考太郎さん(39歳)

矢野さんがコツコツ集めているのが、気軽に買える缶バッジやピンバッジ。海外の美術館&博物館モノや国内外のショップオリジナルなど、ジャンルレスに蒐集しながら、装いのアクセントとして“意味アリ”なバッジを刺すのを楽しんでいるんだとか。「このバッジひとつから会話が生まれたり、その人のパーソナリティが感じられたりするんです」。
 

目にすればあのときの思い出が甦る、旅先で手に入れたポストカード

プラステ メンズMD
嶋崎悠二さん(39歳)

旅好きな嶋崎さんは、学生時代から今までに20カ国以上の渡航歴がある。その都度手にするのが各地のポストカードだ。「デジタルカメラになってからは旅先で写真を撮ってもプリントしなくなりました。だから、海外での大切な旅の思い出はポストカードで残そうと。多いときは1度の旅行で50枚くらい買い込みますね」。
 

釣る気マンマンな自分がつい釣られてしまう釣り道具

スタイリスト
菊池陽之介さん(38歳)

湘南育ちながら、学生時代は服以外興味がなく、海と無縁だった菊池さん。だが数年前、兄の誘いでなんとなく始めた釣りにもうどっぷり。「ギアを揃え、仕掛けを作り、釣った魚を食べる。すべてが釣りの楽しさです。釣りたい魚種によってロッドとリールを揃えていくのが楽しくて、今では家の中に相当な数が溢れかえっています……」。
 

家の棚にズラっと並ぶ“飲み物を入れるモノ”

銀一株式会社 宣伝広報
清水雅之さん(40歳)

清水さんが蒐集するのは、ドリンク容器。自宅の棚にぎっしり並ぶ、クリーンカンティーンやダイネックス、ナルゲンボトルなどのボトル、カップ、コップは壮観。「海外のご当地モノ的な限定性の強いアイテムがほとんどです。数えたことはないけど、クリーンカンティーンのパインドカップだけでも50個以上あるかな」。今の悩みは置き場所だとか。
 

英国にこだわる男がどハマりなモノ。革靴ではなく灰皿

ブリティッシュイクイップメントパブリッシング オーナー
MASAKIさん(53歳)

イギリスが大好きすぎて、身の回りはすべて英国製で固めるという信念を持つ、MASAKIさん。なかでも、こだわって蒐集しているという灰皿は「1910〜’60年代のモノが中心で、現地の骨董品店などを巡っては定期的に買い付けています」。最近は煙草規制が強化され、市場でも数が劇的に減り、その分価値が高騰中なんだとか。 実は希少なアイテムなのである。
 
万人ウケするアイテムではないだろう。だけどこの気持ち、男ならきっと分かってもらえるでしょ。アイテムを眺めながら、ひとりほくそ笑むその瞬間がすこぶるたまらなかったり。そんな私的な幸せが、実は心を満たす最高の良薬になることを我々は知っているから。


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