WEB特集「男の癒し方」
ひとりの男として、あるいは、夫として、父として、37.5歳の悩みと疲れは募っていくばかり。そう、男には男ならではのストレスがあるもんだ。ふだんは、スマートに生きてるつもりでも、俺たちだって癒されたい! 疲れて鈍くなっていく感覚を呼び覚まし、カラダもココロもすっきりさせる“俺たちの癒しレシピ”をご覧あれ。今回はオトコを包み込む、癒しのライティングを紹介。
くつろぎ空間であるリビングでは、どんなライトを使っているだろうか? もしかして蛍光灯? ちょっとインテリアに興味があるなら、リラックスした雰囲気になる白熱球色のものを取り入れているかもしれない。だが、その程度ではまだまだ。実はかなりこだわりがいのある分野なのだ。
「部屋のライティングは、部屋の印象を変え、気持ちも落ち着かせてくれるインテリアの重要な要素ですよ」と教えてくれたのは、ファッションスタイリストであり、 雑誌でのインテリア企画やブランドの展示会ディスプレイを手掛けるなどインテリア関連についても幅広い知識を持つ中島貴大さん。そこで、時代を超えたマスターピースから思わず目をひくユニークなモデル、さらにハイテクてんこ盛りの革新的なプロダクトまで、真のオトナを癒すにふさわしい照明をセレクトしてもらった!
癒しの灯りをもたらす名作。「PH5ペンダント」
デザイン性:★★★★★
コスパ :★★☆☆☆
ユニーク度:★★☆☆☆
北欧デンマークの照明ブランド・ルイスポールセンが手掛ける大人気のペンダントライトが「PH5」だ。「幾重にも重なる美しいシェードデザインは、電球が直接目に触れないように計算されているんですよ」というだけに、家族の食卓を華やかに彩る癒しの灯りは団らんにももってこいだ。2018年に60周年を迎えたルイスポールセンは、2018年4月、8種のカラーバリエーションを展開予定。
オトコ心をくすぐる傑作照明。フランク・ロイド・ライト作「TALIESIN 2(タリアセン2)」デザイン性:★★★★★
コスパ :★★☆☆☆
ユニーク度:★★★☆☆
20世紀を代表する巨匠建築家、フランク・ロイド・ライトがデザインした名作。圧倒的な存在感はもとより、美しく漏れ光る灯りで癒しの効果も期待できそう。ランプを覆うようにいくつものブロックが折り重なり生まれる光と造形は、名作ならではのクオリティ。「遮光板はブロックの上下どちらでも設置可能なので、気分次第で光を上下方向に変えられるのが良いですね」。
あっと驚くような魔法の本。「Lumiosf(ルミオエスエフ)」
デザイン性:★★★★★
コスパ :★★☆☆☆
ユニーク度:★★★★★
本のような見た目だが、表紙をめくれば魔法のように優しい光が広がる。リラックスタイムや就寝時に癒しの空間を演出し、シーンに応じて用途を変えることも。180度開けばテーブルライトになり、360度開けばランタンに変身。使用しないときは本棚に収納できるので、さまざまなスペースを有効的に使えるのも魅力。「USBで充電できるほか、シェードは防水性のあるタイベック素材なので、テラスなど屋外での使用にもオススメ」と、自分好みのスタイルでさまざまなくつろぎ空間を演出できるだろう。
音楽が天井から降ってくる。LED電球スピーカー「LSPX-103E26」
デザイン性:★★★☆☆
コスパ :★★☆☆☆
ユニーク度:★★★★★
コチラはただの電球にあらず。光に加え、上質な音響を届けるハイテクガジェットなのだ。これまでスピーカーが設置しづらく音楽との馴染みが薄かった洗面所やキッチンでも、電球のソケットさえあれば音が楽しめるユニークな一品だ。左右の壁などに複数個設置するステレオモードなら、映画館のような立体音響を表現することも可能。「自宅でバーやレストランのように上方向から音が聞こえてくるのが新鮮で、ぜひ一度体感してほしいです」。
スマートなデザインにして、スマートな価格。「LT-ST24」デザイン性:★★★☆☆
コスパ :★★★★★
ユニーク度:★★☆☆☆
天然木を使用したコンパクトなライトは、モバイルバッテリーで名を馳せた「オーキー」のもの。北欧インテリアの部屋に統一感を演出するにもちょうどいい。「この手のものはいかにもデスクライト然とした無機質なものが多いなか、ウッドの異素材感がなんとも秀逸です」と、リビングに置いて、読書など、日常の癒しのシーンに寄り添うスマートなデザインも魅力的だ。そして何より注目すべきが、圧倒的なコストパフォーマンス。ささやかな幸せの時間は、懐に優しいという視点も大事かも?
あのダイソンが手掛けた照明。機構の先進性はさすが! 「CSYS(シーシス)」
デザイン性:★★★★☆
コスパ :★★☆☆☆
ユニーク度:★★★★☆
掃除機メーカーとして世界的に名を馳せたダイソンが手掛けるライトは、無駄を省いたインダストリアルなデザインで、使わずとも部屋に飾りたくなるオブジェのようなたたずまいが魅力。とはいえ「既存のタスクライトの弱点とも言える“くの字”の部分が緩んでくる問題を解決した革新的プロダクトと言えます」と、機能性も抜かりなし。また操作性も高く、自在に光源の位置を変更することができるほか、無段階でのタッチセンサー式調光機能やLEDを冷却するヒートパイプテクノロジーなどダイソンならではの革新的な設計だ。書斎やリビングでの使用をはじめ、たとえばベッドサイドで晩酌をしつつ、頭の中の整理をするリフレッシュタイムにも活躍しそう。こう見えて、使い勝手のいい万能選手なのだ。
アウトドア気分で癒される。「ペトロマックス エレクトロ」
デザイン性:★★☆☆☆
コスパ :★★★☆☆
ユニーク度:★★★★☆
圧力式灯油ランタンとして、世界中の人々から支持され続ける「ペトロマックス ランタン」。100年以上愛され続けてきたフォルムはそのままに、家庭用コンセント専用の電気ランタンが誕生した。「悪く言えばB級メーカーがパロディでつくりそうなアイテムですが、これは本家本元が真面目に手掛けたというのがポイント」という威張りが利くアイテム。アウトドア好きならば、心が踊るのでは? グローブ(ホヤ)を介した優しい光を体感し、キャンプ気分で癒されたい。
ライティングを駆使することで、自宅の印象はガラリと変わるはず。と同時に、リフレッシュ空間だって思いのまま。ただし、今回紹介した照明器具は、どれも部屋の中で圧倒的な存在感を放つため、購入時に妻の承認は不可欠だろう。たまにはパートナーを、光のように優しく包み込んでおこうかな!
【取材協力】
中島貴大
1973年秋田県生まれ。メンズファッション誌を中心に広告やWEBなどで活躍中。ファッションのほか、アウトドアシーンやインテリアのスタイリングまで幅広く手掛けている。取材・文=中澤範龍・石川優太(EditReal)