「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」を最初から読む世の男性にとって、永遠のテーマともいえるのが“女心”を理解すること。「自分には身に覚えのない(と思っている)ことで怒られた」、「なぜか急にパートナーが不機嫌になってしまった」といったトラブルは、どんなに仲の良い夫婦や恋人同士でも、わりと頻繁に起こるものである。
「オンナの気持ちはわからないなぁ」と諦める前に、ここで紹介するアプリを使ってみよう。不可避と思いこんでいた男女間の不要なトラブルの回避に、きっと役立ってくれるだろう。
いちばん怒られる「頼まれた用事のウッカリ忘れ」を防ぐにはこれ!
夫婦や恋人同士で起こる揉め事の原因として、もっとも注意したいのが「言った/聞いてない」系のコミュニケーション不足だろう。特に男性は複数のタスクを同時にこなすのが苦手と言われており、仕事のことで頭がいっぱいになっていると、パートナーの言葉にもついつい生返事をしてしまいがち。頼まれた用事や、ふたりで決めた(ことになっている)予定を忘れないため、活用してほしいのがカレンダー共有アプリ「TimeTree」(
Android/
iOS)だ。
不燃ごみの日にありがちな“毎月第3木曜”といった変則の定期スケジュールにも対応したカレンダーのほか、立てた予定に関する確認や会話ができるチャット画面など、ふたりの間で忘れてはならない予定&用事の共有やリマインドに便利な機能が満載。オンオフともに雑多な用事が多い人にとって、かなり重宝するアプリとなるはずだ。
男女のテンション・ギャップを埋める「記念日リマインド」アプリ当たり前の「平日」を過ごしていたはずなのに、気が付けばパートナーの顔がみるみる曇っていき……という恐怖体験談の火種としてありがちなのが「記念日」にまつわる男女の意識差。さすがに誕生日や結婚記念日はおぼえていても、プロポーズした日や同棲を始めた日までおぼえるのは無理! と、怒られながら内心思っている男性も多いことだろう。
そこで助けとなってくれるのが、各種の記念日やイベントの予定を管理するのに便利な「猫メモリ」(
Android/
iOS)だ。例えば結婚記念日を登録すれば、日付だけでなく「結婚から〇日経った」という経過日数もすぐに把握できるようになるのが便利なところ。旅行などのイベントなら、当日までの日数のカウントダウン機能も用意されている。なにげない「平日」を過ごしてるところに、「そういえば今日は付き合い始めてから〇日目だよね?」なんてセリフをインサートすれば、パートナーからの信頼度がグンとアップすること請け合い。記念日を覚えるのが苦手な男性にとって、必携アプリのひとつと言えるだろう。
「女性の気持ち」に寄り添いたい男性の必需アイテム!?「理由はわからないけど、今週はなんだかパートナーの機嫌が悪い……」という経験、男性であれば誰もがあるはず。さらに機嫌を悪化させるリスクを覚悟で、その理由を聞いてみる前にチェックしておきたいのが、「ペアリズムM(男性用)」(
Android)だ。女性特有の「生理リズム」をパートナー同士でリアルタイム共有するためのアプリで、パートナーの生理リズムと、それに伴う体調や感情の変化に関する注意事項が理解できるようになる優れもの。男性にはなかなか理解が難しい生理リズムだが、このアプリを使えば、パートナーがどんな状態にあるのかを把握し、思いやりのある適切な対応ができるようになるはず。もちろん妊活にも役立つ。女性用の「ペアリズムW」とあわせて使うことでフル活用できるので、パートナーにもインストールしてもらうようお願いしてみよう。
パートナーだけでなく自分の体調&気分の管理にも役立つ!特に思い当たる原因がないにもかかわらず、頭痛や倦怠感、不眠などの症状に悩まされることがある場合、まず確認しておきたいのが気圧の変化。「気象病」という言葉もあるように、体調と天気には密接な関係があり、人によって個人差はあるものの、男性よりも女性の方が気圧の影響を受けやすいのだとか。同様の暮らしをしているのにパートナーだけなぜか体調や機嫌が悪い日があることが気になるようなら、「頭痛ーる」(
Android/
iOS)で気圧の変化を調べてみよう。
現在の数値はもちろん、1週間先までの間で予報されている急激な気圧の上下とそれにともなう影響を、グラフやアイコンでわかりやすくチェックすることができる。気圧の変化に関連していると考えられる不調を記録する「痛みノート」なども用意されているので、気圧の変化に伴う体調の傾向と対策を考えるのにも役立つはず。夫婦や恋人同士でともに活用したいアプリだ。
もちろん、これらのアプリをフル活用すれば、男女間の不要なトラブルともオサラバ! というわけにはいかないが、これまで理解不能と諦めていた“女心”を理解し、パートナーの気持ちに寄り添うヒントが得られるのは間違いなし。こうした努力の積み重ねにより、いつの日かパートナーも諸兄の絶えることのない真心に気づいてくれる日が来るのではないでしょうか?
文=石井敏夫