靴のカカトを踏んで怒られたのは昔の話。今じゃ、つっかけ感覚でカカトを踏んでよしという靴が豊作。それも、高級靴の代名詞「ジョンロブ」を筆頭に、名だたるシューメーカーがこぞって、だ。
楽チンなのにちゃんとしている、そんな“楽ジュアリー”なスニーカーを、以下に厳選して紹介する。
「ジョンロブ」のスニーカー
キャップトウ&ラバーソールがコートシューズ風の新作がまさにそれ。柔らかなスエードを、アンライニングで仕立てたヒールにカウンターはない。英国靴の最高峰と謳われる名門ジョンロブもステップインを手掛ける。やはり潮流なのだ。
「アクネ ストゥディオズ」の靴
履き口がギャザーになった、携帯用スリッパのような作り。それが、上質レザーというコントラストが最高。バッチリ決めたスタイルの足元を外すのも良さげ。
「フィリップ モデル」のスニーカー
レトロなガムソールがランニング系のフォルムにマッチしたこちらは、ヒールを踏めるからより気軽に履けるのがうれしい。上質なレザーなのでルーズに見える心配もなし。
「ピエール アルディ」の靴
シェパードチェックのアッパーにステッチダウン製法。カカトをステップダウンすると、まるでスリッパのよう。でもちゃんとレザーソール。これも靴を知り尽くしたブランドがなせる遊び心。
「ソロヴィエール」の靴
アイコニックなアッパーのギャザーでポストダンスシューズの地位を脅かす新鋭ソロヴィエールもステップダウン式を展開。踏みやすいようにヒールを柔らかいレザーに切り替えている。
「サントーニ」の靴
カチッとしたペニーローファーもヒールを踏んで履けば、さながらレディスのバブーシュのように力の抜けた表情に。グッドイヤー製法による本格派。
「カミナンド」の靴
靴作りの歴史が深いメキシコ製にこだわる日本ブランドも参戦。ヒール部分のライニングを排した仕立てに。大人らしい艶のある表革のビットローファーなので、高級感のある一面も覗かせる。
どれもこれも、つっかけてるのにキマっちゃうのがいい。子供には……なんて説明しよかな?