牛乳パックの頂部のように山型の形状をした三角屋根は、世界中で古くからある。小さな子供が家を描くときに切妻屋根といわれるこの“家型”が必ず登場するのも、そのシルエットに家の原型があることを感じるからだろう。
三角屋根の下、毎日が別荘気分
近代でも、モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエに師事した前川國男は、自邸を建てる際に大きな切妻屋根を採用した。箱のように四角いモダン建築を推し進めた一方で、三角屋根が持つ安定感やシャープなフォルムに魅力を感じていたのである。
どっしりと、ゆったりと。住む人を守ってくれる、アイコニックな三角屋根
そして現在。鋭く力強いインパクトがあり、伸びやかに掛かる大きな三角屋根は、今でも新鮮で長く愛せる価値がある。そのことを、ログハウスから始まった住宅ブランドBESSは「G-LOG」で証明した。
どっしりとした1層分の横積みログ壁から立ち上がる、急勾配の三角屋根。空に向かって伸びやかでシャープな印象を作るだけでなく、上階ロフト内部には有効スペースも生み出している。屋根のシルエットを縁取る板という部材は二段重ねで、屋根の頂部に向かって太くなる仕様。矢の先端のようなデザインで、切妻屋根の存在感を強調している。
「G-LOG」では、三角屋根を正面に据えた“家の顔”に新たな魅力も加えている。それが、上階の軒下にある広々とした超ベランダ空間「NIDO(ニド)」だ。イタリア語で“巣”を意味するこのスペースは、深い軒と横に張ったルーバーでプライバシーを守りながら外を満喫することができ、しかも持ち上げられているのでツリーハウスのような浮遊感が得られる。
効率化のもとに失われてしまった軒下の心地良さを日常に取り戻す。そしてこのNIDOは、家の顔の彫りを深くして確かな個性を加えてくれる。
デザインも、居心地も。三角屋根の魅力をいっそう高めた「G-LOG」は、スタイルを真剣に考える人にこそおすすめしたい家なのである。
無垢材の匂いやNIDOでゴロゴロする心地良さ。三角屋根の「G-LOG」の魅力を五感で味わいに、
BESSの展示場を訪れてみよう。全国41カ所の展示場は予約不要で、受け付け後は案内人もつかずに自由に見て回れる。理想の家探しの第一歩を踏み出そう!
[問い合わせ]BESS(ベス)03-3462-7000山本 大=写真 伊藤良輔=スタイリング 加藤 純=文