オトーチャンとしては、我が子に「自分の好きな服」 を着てもらえるのがベスト。 そういう価値観の共有にはプライスレスな喜びがある。
さらにそれで、「あの親子、センスいいね」 なんて言われたら最高だ。そのために必要になってくるのが“リンク感”。
往年の“ペアルック”ほどベタベタでなく、あくまでさりげなく、 品良く、センス良くリンクさせるには、どうすればいいのか。そんな親子スタイルの作り方を、9つのサンプルから紐解いた。
【作り方1】
雰囲気でリンクを作るなら、まずは「スタイル」を揃えよう
アイテムが違う、色使いも違う。でもトータルの雰囲気で見ると、しっかりリンクしている。その秘密は「スタイル」が揃っているから。とりあえずは、自分が好きなスタイルに子供を合わせれば良し。やがて子供に好みが出始めたら、それに自分が合わせてみるのもまた愉し!
「ミリタリー」で揃える
トラッドなオトーチャンとアメカジなキッズを結ぶ共通項
佐藤友樹さん(43歳)、宗一郎くん(4歳)
ステンカラー&ネイビースラックスがトラッドなオトーチャン。そこには、ミルスペックのバッグ作りから始まったブリーフィングのサコッシュが。宗一郎くんが着るM-51風フーディとミリタリーというテイストを合わせたことで、アイテムは違えどしっかりリンク感が演出できています。
「海カジ」で揃えるアイテム、色、ブランド。3つ揃って効果絶大!吉本和弘さん(41歳)、葵ちゃん(8歳)、拓馬くん(5歳)
レミ レリーフのデニム製ダウンベストに、ヘリーハンセンのフリースベスト。吉本さん親子は、アイテムとその色をリンクさせただけ、にあらず。じつは和弘さんのロンハーマンで、お互いさりげなく海カジ。3つの役が揃ってハイ、上がり! ネイビーで合わせたお姉ちゃんにも注目!
「ストリート」で揃える4歳にしてすでに成熟の域!? ストリートファミリーの英才教育坂井正幹さん(45歳)、美登梨さん、日多(にた)くん(4歳)
モノトーンで大人ストリートを楽しむ正幹さんと、デザインコンシャスなアイテムを使ったスタイリングが超洒落てる奥さま。そこにナイスアクセントを加えるのが、やんちゃなロック系ストリートでキメた日多くんだ。同じストリートでも、大人と子供それぞれのキャラクターを生かしたリンク技で一本!
「コンサバ」で揃えるスタンダードに徹することで見えてくる個性がある垣花和幸さん(42歳)、園香さん、和香ちゃん(5歳)、咲和ちゃん(0歳)
和幸さんも和香ちゃんもベーシックカラーのコートで揃えた、誰が見ても好印象な装い。さらにトレンチ姿のママが加わって、完璧なファミリーリンク完成。何ひとつ同じモノを使わず、ここまでできるとは!
【作り方2】
共通項、どこかひとつに絞れば、サラッとキマる
子供が好きなスタイルと、自分が好きなスタイル、実は違うんですよね。というのなら、お互いにひとつだけ共通項を持っておくだけでも、さりげない親子リンクは成立する。アイテムで、色で、柄で。何で組むかは自由。オレはオレで好きなスタイルを、チビはチビで好きなスタイルを。これなら無理なく楽しめそうじゃない?
[アイテムが一緒]軍モノだって、ピンクなら女の子も着られるし赤羽祐紀さん(38歳)、愛さん、楓生ちゃん(7歳)、湖生ちゃん(4歳)
ミリタリーアウターのヴィンテージライナーをアウター使いした祐紀さんに対し、楓生ちゃんは、それをアレンジしたデザインコンシャスなピンクのコートをチョイス。これはかなり上級なコーディネイト術。MA-1を合わせて統一感を持たせたママにも拍手!
[色が一緒]絶対に仲良し! 家族みんなでグレーリンク五十棲 新也さん(43歳)、賀子さん、春汰くん(7歳)
新也さんと長男くんはスウェットパンツで、ママと長女・次男はトップスでグレーを取り入れている。ボーイズたちがみんな、オトーチャンと同じようにキャップをかぶっているのも微笑ましい。
[柄が一緒] チェックのパターンは違えど、色使いが同じなら淳さん(37歳)、沙南ちゃん(5歳)
それぞれお気に入りのブルゾンを着ているものの、ネイビー×レッドのチェックをインナーにしたのは一緒。オトーチャンがシャツなのに対して、沙南ちゃんはワンピースと、アイテムを使いわけることでベタベタ感を回避!
【作り方3】
まったく同じ。でも「アメカジ」ならベタベタに見えない!
ここまできたら、恥ずかしがらずにむしろ完コピを楽しんでみる? と思ったら、「アメカジ」でトライすれば失敗しない。我々の定番ゆえに自分も頑張ってる感が出ないし、大人顔負けに作り込まれたキッズアイテムもバッチリ揃うから。
リンクというよりもはやシンクロ派のテクニシャン大金 新さん(39歳)、映太くん(2歳)
ミリタリーアウターにスウェットシャツ、色落ちしたデニムに、さらにはニューバランスまで。それでも「いいなぁ」と思うのは、やはりアメカジだから。
黒をキーカラーにすれば“甘さ”はさらに抑えられます鱒渕高光さん(36歳)、綾華さん、銀太くん(3歳)
高光さんと銀太くんをよく見れば、インナーとスニーカーによる白の挿し色テクまで一緒。でも、家族全員で黒をベースカラーにすることで、ペアのベタベタ感をクールに変換。カラーコーデって重要なんですね!