風呂とオッサン vol.10
家庭を持つオッサン世代にしてみれば、風呂はひとりになれる数少ない場所。日々の疲れを癒やし、明日への英気を養うためのエナジースポットだ。しかしそのことを意識せず、ただ“気持ちよく”入っているだけの人がほとんどでは？いやいや、風呂の楽しみは深い。身体の調子を整える健康効果、そしてエンタメ溢れる小さな個室。すなわち、探求の余地がある“風呂ンティア”なのだ！
身を清め、リラックスできるバスルーム。せっかくなら、より高い癒し効果が期待できる快適な空間へとアップグレードさせたいと考える人も多いことだろう。それを叶えてくれるアイテムのひとつは、スピーカーかもしれない。大好きな音楽が浴室に響きわたれば、さぞかし至極のバスタイムになることだろう。そこで日本のお風呂事情をよく知る国産メーカーが手掛ける、お風呂向けのスピーカーを選りすぐってみた！
日本の家電を牽引するトップメーカー発！天井一体型オーディオから音を浴びる「シーリングバスオーディオ」（パナソニック）
参考価格：1621サイズ 約326万円（工事費別）／パナソニック 照明と住まいの設備・建材 お客様ご相談センター 0120-878-709パナソニックの浴室音響システム・一体型オーディオ「シーリングバスオーディオ」。2017年12月から発売を開始した戸建て用のバスルーム「My Home Resort」に採用されている。天井の点検口のフタを活用する特殊なオーディオで、点検口を振動させることにより音を発生させる仕組み。Bluetooth搭載のスマートフォンやタブレットなどの端末とペアリングするだけでOK。BGMで包み込むまれたかのように心地良く、臨場感あるサウンドがバスルームに響き渡る。点検口を使用するため、空間のデザインを邪魔しないどころか、スピーカーとしてまったく目立たないのも魅力だ。家を建てる機会があれば、ちょっと検討してみたい！
置き型も高品質！シャワー中でも聴き取りやすい「ワイヤレススピーカーシステム SC-ALL05」（パナソニック）
「ワイヤレススピーカーシステム SC-ALL05」3万円前後（実勢価格）／パナソニック オーディオ相談窓口 0120-878-982防水仕様の置き型の「ワイヤレススピーカーシステム SC-ALL05」は、スマートフォンとWi-Fi対応で、専用アプリで選曲した音楽を流すことが可能だ。また、「サウンドジャンプリンク」という機能を使い、同社のDVDレコーダー・DIGA（ディーガ）と連携させることもできる。
ちなみに、スマートフォン自体を操作しなくても、本体のタッチキーで再生や一時停止、スキップ、音量調整などが可能。操作性の高さもさることながら、高音質なのも魅力。ダイナミックな重低音を響かせる「Wパッシブラジエーター」や、音の歪みを低減させて濁りを少なくした「ピュアダイレクトサウンド」など、パナソニックが培ってきた数々の技術を搭載している。音楽がシャワーの音にかき消されず聴き取りやすくなるモードを搭載しているのも嬉しい。
ミニマルデザインな優等生！重低音もおまかせのソニークオリティ「SRS-XB10」（ソニー）
「SRS-XB10」9050円（オープン価格、または実勢価格）／ソニーマーケティング 買い物相談窓口
TEL 0120-777-886（フリーダイヤル） TEL 050-3754-9555（携帯電話・PHS・一部のIP電話などフリーダイヤルがご利用になれない場合） ※受付時間 月～金：9:00～18:00 土日祝：9:00～17:00手のひらサイズのコロンとしたデザインがかわいい、ワイヤレスポータブルスピーカー。小さいながらも存在感たっぷりだ。直径約46mmのフルレンジスピーカーは、伸びのあるサウンドを実現。Bluetooth接続時のバッテリー駆動時間は約16時間と余裕のある設計となっている（周囲の温度や使用状態により異なる場合あり）。本体底面に低音増強振動板ユニット「パッシブラジエーター」を配置するなど、見た目によらずパワフルなスペックだ。
カラーはブラック、ブルー、グリーン、オレンジレッド、グレイッシュホワイト、イエローの6色とバリエーション豊か。付属しているストラップはフックがけをはじめ、ボディをのせて横向き状態にすることも可能だ。スマホやタブレットなどの端末と連携させ、動画の音声再生、ハンズフリー通話もできる。ボディに再生停止・曲送りができるボタンを設置しているため、スマートフォンに触れずに操作できるのも便利だ。
湯面にゆらめくライトでリラックス効果も増幅！浴槽に浮かせて楽しむ「ワイヤレスブルートゥーススピーカー レインボーUQUA」（YAMAZEN）
「ワイヤレスブルートゥーススピーカー レインボーUQUA」4990円／山善 03-5579-6261“バスルームで聴く音楽”にこだわって開発された「レインボーUQUA（ウクア）」。ユーザーからの「バスルームでのスピーカーの置き場所に困る」という声を受け、湯船に浮かせるという大胆なアイデアを採用した。スマートフォンをはじめとするデジタル機器とBluetoothでリンクさせ、ペアリングは4台まで登録可能。また、ハンガーリング付きのため、フックにぶら下げて聴くこともできる。LEDライトを点ければ、光でゆらめく水面によって癒し効果も期待できそう。ソフトボールほどの大きさながら、50mmの防水スピーカーをセッティングしているため、バスルームに広がる音響を満喫できる。クリアで低音の効いた高音質のサウンドも魅力だ。
暮らしに馴染むカップ型のコンパクトデザイン！「TREK Mini」（TDK）
「TREK Mini」2057円※参考価格／TDK Life on Record
参考サイト https://product.rakuten.co.jp/product/-/03896688285a822ea08f532b90eceb78/カップのようなユニークなデザインが目を引く「TREK Mini」。あらゆる方向から水滴を浴びても大丈夫という高い防水性能で設計されている。自然でクリアなサウンドを叶える38mmフルレンジドライバーと、スピーカー内の空気振動を利用して迫力のある重低音を表現するパッシブラジエーターを搭載。コンパクトサイズながら、バランスに優れた高品質なサウンドを再現する。最大約6時間の連続使用が可能な充電池を内蔵している。
浴室での使用に欠かせない防水性能の高さだけではなく、デザインや機能性にもこだわった日本製のハイクオリティな防水スピーカー。いずれも、素晴らしいバスタイムを演出してくれることだろう。
取材・文＝末吉陽子（やじろべえ）
