1920年代にパリの第1号店で始まった「エルメス劇場」。
店頭のウィンドーを“キャンバス”に見立て、メゾンが毎年設ける年間テーマを題材にさまざまなアーティストが、エルメスのプロダクトを使いながら独自の世界を作るプロジェクトである。
日本にも2001年に上陸、銀座メゾンエルメスだけで楽しむことができる日本版の「エルメス劇場」が、2018年1月18日(木)に公開されたプロダクトデザイナーの藤城成貴氏によるウィンドーで100回目を迎えた。
ということで、気になるウィンドーを早速見に行ってみると……。目が離せなくなる仕掛け満載で超ユニーク。
2018年の年間テーマである「Let’s Play=遊び」を、玉転がしの“ゲーム”で表現。
ダンボールの歯車によって持ち上げられた白いスポンジボールが落ちてくるのだが、その途中に裏に隠れたり、ベルトのトンネルを通ったり、バッグやスカーフといったアイテムの間を抜けていったり。まるでピタゴラ装置のようで、つい真剣に見入ってしまう仕上がりなのだ。
実際、取材中にも足を止めて見入る人多数で、「パブリックアート」としてのクオリティの高さを感じさせる。
そして、ダルマ落とし? ブランコ? コマ? 遊び心たっぷりな“仕掛け”はブティックを取り囲むようにほかにも設置されているので、全部見つけ出すのも楽しい。
2018年3月17日(土)、18日(日)には、このウィンドーを創った藤城成貴氏やデザイン評論家のアリス・ローソン氏を招き、100回目の「エルメス劇場」を記念する特別なトークイベントもあるそうだ。
今しか見られないトクベツな銀座メゾンエルメス。ここに会いに行く価値は十分あると思うのだ。
【問い合わせ】エルメスジャポン03-3569-3300
http://www.maisonhermes.jp/feature/670959/